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i will

16時37分の喫茶店
苦くて酸っぱいアイスコーヒーを一口飲み ガムシロップを入れようとしたけどやめた

空気を吸って、吐いて ゆっくりと伝えた
「なんて言えばいいんだろう すき です。僕でよければ付き合ってください。」その後のことはよく覚えてない 舞い上がってたって言うやつだ

あれから長く時を過ごした
あの喫茶店には毎週のように訪れた
ホットコーヒーとアイスコーヒーの時期を何度か繰り返した

だけれども僕はこの好きという気持ちに自信がない
いや、違う、好きだよ
好きなんだけど、ほんとにこの気持ちはほんとなのか ずっと続く気持ちなのか自信がない
なぜだろうずっと好きでいるという確信とともに
好きでいられる自信がないのは なぜだろう

「うん ずっと ずっと 一緒だよ 好きだよ」
迷いながら確信しながら
僕の気持ち ここにあるのかどこにあるのか
本当に迷いなく好きだと言える日が来るのかな
いや、迷いなく言ってるよ

色々考えたんだけど、迷いながら、好きだと言い続けることに決めた。
僕は、そうすることが誠実だと思うから。

仕事終わりの喫茶店
甘いホットコーヒーを飲みながら そんなことを考えた


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