フライミートゥザ・ムーン。アポロ計画時のNASAの広告戦略をもう一歩踏み込んで描いてくれたらもっと嬉しかったけど、月面着陸やらせ疑惑を絡めた物語は悪くない。チャニングはこういう知性派ゴリマッチョ役もこなせるから強いな。ロケットの打ち上げは映画だろうとグッと来てしまうね。

サラール。前情報無しで観たんだけどこれは多分、3部作の1作目じゃないかな？序盤何が起きてるのかさっぱり判らないまま過去編に突入、それも主人公たちの計画性のない行動にあきれたままなんとなく盛り上がって終了。カッコいいアクションシーンも行動原理が観客にちゃんと伝わってないと厳しいね。

長岡大花火 打ち上げ、開始でございます。ドキュメンタリーなんだけど今年現地に行けるので観てみた次第。前半は土地の歴史を戊辰戦争のあたりから丁寧に解説。正直全然知らない事ばかりだったから良かった。そして後半は圧巻の花火映像。大画面いっぱいの火花はちょっとしたトリップ体験だったな。

ルックバック。原作未読。原作者の絵にかなり寄せたデザインと美術の美しさだけで原作物語へのリスペクトをかなり感じた。後半の展開は色々思うところはあるものの夢物語感があったけど、前半は今何をやってる人でも刺さるであろう要素満載で、このシーンは俺に効く、と身悶えしながら観ていた。

ザ・ウォッチャーズ。指輪物語をホラーとは言わないよね？という印象だけど、シャマランの血筋を感じられる物語展開は嫌いじゃない。ただ、語らせすぎ、前振りなく大仕掛けが出てくる、話にツッコミどころが多い、某映画に一部似てる、など早口で語りたい点が多いのも、非常に、良い、かな。

チャーリー。難病物変化球。 このパターンはもっとあっても良さそうだけど作るの難しいんだろうな。 前半の孤独パートが長い割に主人公の内面を知れる描写が少ないので物語に乗りずらい。 後半の旅パートは良かったけど犬の体調が容赦なく悪くなっていくのにハラハラ。 ドッグショーは唐突過ぎ。

マッドマックス：フュリオサ。序盤の退屈さと荒廃した世界とはいえ登場人物が何考えてるかようわからん点は微妙、ここらへんはネトフリかなんかでドラマでやってもいいのにな、と思いつつもカーアクションは大画面映えして見ごたえあり。アニャは良くやってたけどひきの絵になると華奢さが目立つね。

青春18X2。構成に隙がないロードムービー。結局そっち系？と思わなくもなかったけどキャラクターの行動にちゃんと意味があるから後々全てが腑に落ちて、泣けもしたけど良かったな。清原伽耶の元気儚げお姉さん感と主人公の童貞ムーブも非常に微笑ましくて好印象。台南と日本の景色対比も効いてた。

碁盤斬り。序盤かなり丁寧に主人公と周辺との関係性を描くことで後半、大きく話が動いてからの凄みが増したのは良いんだけど、序盤を長く感じる人も居そう。それでも物語は綺麗にまとまっていて人情味もあり悪くない。配役は皆素晴らしいものの斎藤工が整いすぎてて違和感が。イケメンも苦労するね。

missing。意外に観ていて、いたたまれなくてしんどい！という場面はなかった。これは自分の心がアレな可能性もあるけど過剰な演出をしていない面も大きい気がする。感情を出してる母親の辛さが分かりやすい分父親の冷静さがずしんと重く、ラストシーンで良かったとさえ思えた。報道も難しいね。

猿の惑星 キングダム。 第2章スタートって感じだからここから観てもいいかも。 朽ちて緑で覆われた世界を探検していくワクワク感がたまらない。 猿の文明レベルがイマイチ分からないのと途中から（あれ、俺Fallout観てるのかな？ ）と思ったりはしたけどね。 もうCG云々は別に、ね。

トラペジウム。 最初から最後までしんどい。 途中までが現実で後半は主人公が見た“夢”という気がしてならない。 これがこの作品の主人公の、ってより現実のアイドルの(こうだったらどれだけ良いか)に思えて辛かった。 ファンの応援的要素を物語から一切排除してるのも逃げ道がなくてキツい。