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子どもの好きな事、興味、気に入っているもの、スラスラ言えますか?

私が日々提供している教育は「長所を伸ばす子育て法」です。

短所を直させようとするのではなくて、
長所を伸ばしていくことによって子どもの能力を引き出すというものです。

たとえば、
『落ち着きがない』という短所は裏返してみれば『好奇心旺盛で興味がたくさんある』と言えます。
また、『人見知りをして泣き虫』ということは
『周りをよく観察し感受性が強く感情が豊か』ととらえることができます。

要は、
こちら(親、大人)の見方一つで長所にも短所にもなるということです。
まるでコインの表裏のように。

しかしながら実際は、多かれ少なかれ、
親というものは、わが子の短所ばかりに目が向きがちです

それでもまだ就学前は大事に至らないものです。
ところが、小学校へ上がると事態は一変します。

客観的に短所を指摘されるようになります。
「あなたのお子さんはこんなこともできない」
「あなたのお子さんはまったくなってない!」
「あなたの・・・」

と。

親にとっては、
自分の今までの子育ての時間を否定されたかのようで辛い気持ちになりますね。
その気持ちはいつしか矛先を変え、子どもに向かいます。

そして、親は指摘された短所を直すことに必死になり始めます。

周りと比べて
「ほら、あなたはここが劣っているよ」
「ほら、あなたはまだまだここができていないよ」
「まだまだできていない」
「あなたはこんなこともできない」
「あなたのそういう点が劣っている」

と。

そこから母子関係が急におかしくなりだすのです。

途端に口やかましくなり、小言が増えます。
子どものなすことすべてにいちいちおとがめが入り、
指示指示指示のオンパレードです。

その結果、どうなると思いますか?

子どもはやる気を失い、自己肯定感を低くしていきます。そしてついには親子の一体感まで決裂。

「ぼくなんてどうせ・・・」
「私なんて何をやっても無駄・・・」

という小学生になっていくのです。

○○ができなくても、あなたが大好き。あなたがいてくれてお母さんは幸せ。

というのが親の本当の気持ちであるはず。

生まれて来てくれた時の喜びを思い出して、
周囲の軽々しいアドバイスに踊らされてしまった愚かさに
気づけると良いのですけれど。


私は教室でたくさんの親子の姿を見てきました。
小学生のお子様もたくさんお預かりしています。

短所を直させる努力をするよりも、長所を伸ばすことに力を入れるほうが、
その後の能力が伸びていくことを経験として実感しています。

マイナス面を直す努力よりもプラス面をさらに伸ばす工夫をすればよいのです。

つまり「長所を認めてほめて伸ばす」ということです。
長所も短所も、いうなれば子どもの個性を形作っている要素です。
私たち親とて同じでしょう。
人より優れている点もあれば劣っている点もある。
それがいろいろと絡み合って「個性」が出来ているのです。
   
では、

親は、長所を伸ばすにあたってどんなことに気を配ればよいのでしょうか?

それは
子どもが今、何に興味を持っているのかを観察し、
その興味が大きくひろがるような環境づくりをする、ということです。

たとえば、一日中お絵かきをしているような子には、
「あなたは本当にお絵かきが上手ね」と認めてほめて
さらにもっとお絵かきが上手になるよう工夫してあげるのです。

虫が好きなお子さまには図鑑や虫眼鏡、顕微鏡を与え
一緒に観察をしたり、スケッチをしたり、虫を飼ったりして
子どもの興味を親子一緒に楽しむとよいのですよ。


すると

「お母さんは自分の興味を理解してくれている。応援してくれている。」
という信頼につながり、

そして、
その信頼こそが、

「じゃ、今度は苦手なことにも挑戦してみようかな」
という勇気に変わるのです。


あなたはお子さまの
「好きなこと」
「好きなもの」
「得意なこと」
「興味のあること」
をスラスラといくつ言えますか?

短所ばかりに目が向いているお母さんは、
案外、
子どもの興味や子どもの長所が言えないことが多いものです。

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