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「ぼく、一番!」と自慢する子を「それは言わないで」とたしなめる理由。

教室に、こういう子がいます。


競争をしているわけでもないのに、

「ぼく、一番にできた!」

と自慢する子。


講師たちは、すかさず

「そんな、はしたないことを言わないよ。1番が偉くて、ビリが劣っているんじゃないよ。前よりもちょっとでも向上しようと努力することが偉いんだよ」

と言うのですが、

お母さまたちは、おそらく

「ビリの子を慰めるためにフォローしている」

と思っておられるでしょうね。


子「ぼく、一番!!」

母「ほんと、一番になって偉いね、すごいね」


という価値観の親子関係の行く末を知っているから言っているのにな。


一番のオレは偉い、をほめていると、

一番でなくなった時オレはどうなる?

一番でないオレは恥ずかしい、認めてもらえない、価値がない、っていうことになりませんか?

いやいや、なるんですよ。

挙句の果てには、一番をとるために噓をついたりカンニングをしたり、卑怯なことを思いつくのですよ。それでも一番になれなかったら、周りに不満をぶちまけて当たり散らして不貞腐れるんですよ。

そんな子が好かれるはずがない。

面倒くさい。


そんな子になってほしくないから

「ぼく、一番」

って一番自慢をする子にはきちんと「はしたない!」とたしなめるのです。

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