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亀の甲より

昨年の3月から本格的に「コロナ感染」への警戒が始まってそろそろ1年。

うちの教室もいろんな対策を講じて、ここまで何とかやってまいりました、という感じです。

一番驚いたことは、

入室の時に消毒をすることや、密回避のための1クラスの人数制限をする対応に

「消毒?感染??換気? 先生~そんなのやりすぎですよ。考えすぎですよ。ないない、ないない。私は全く気になりませんよ。平気です。細かい事気にしてたらやってられないですよ。」

と言っていた保護者の方は、

その後

4月に入って緊急事態宣言が出されたとたん、人が変わったように、警戒心、猜疑心に心を奪われて、挙句の果てに「怖い」「怖い」とふさぎ込んでしまいご自分を見失ってしまわれたことです。

一方、

「先生、未知のことですから、できるだけの予防は大事ですよね。ステイホーム中にできる取り組みをできる限り教えて下さい。メンタルを維持する方法も教えて下さい。子どもの学びが止まってしまわないように私も母としてできる限り対応したいです。先生についていきます。柔軟な対応に感謝します。」

と、状況を軽んじることなく、かといって必要以上に憂うことなく、自分にとってできる限りのことを柔軟にやっていこうと行動された方は、ご自分を見失うことなく、むしろ子どもさんとの関係をさらに良好なものにされました。

コロナ、という見えないものが、平常時には見えてこなかった「本質」をあぶりだしたかのようでした。

その後も、

波の途中も、波の前後も

保護者様たち(母も父も)の「本質」があからさまになる出来事は繰り返し発生し、今に至りますが、


いちいち心揺り動かされることなく

「へ~、そうなんですね。わかりました」

の一言で解決してしまえる自分にも驚いています。

亀の甲より年の功、なのかな。


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