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すばらしいお母様:「今日も楽しんでね!」

今日も生徒様(5歳の女の子:年中)が授業にきてくれました。

いつもは元気に
「こんにちは!」
と、あいさつをして入室してくるのですが
今日は少ししょんぼりした様子です。

 「あれ?今日は元気ないね。どうしたの?」

 と、聞くと同時に

「今日、幼稚園で初めてお友達とケンカしてしまったみたいで。
ちょっとショックを受けているみたいなんです…」

と、少し心配そうな表情でお母様が教えてくださいました。

▼5歳の女の子(年中)はどのようなお子様?

初めて計算塾にいらした時はまだ4歳で、
算数のお勉強はこれから始めるという時期でした。

 1-50までゆっくり数えることができたので
1~順番に書く練習からスタートしました。

それから5か月経過し予定より早く進んでいたので
すでに7か月目(※1)の計算問題に入っていました。

ちょうど小1の2学期以降で習う繰り上がり・繰り下がりの計算や
発展問題に取り組んでいるところです。

7か月目は(※1)
・3+7+8=
・4+6+5=
・19-8=
こういった問題ができるようになります。

(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか
「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。


「そんなことがあったんですね。承知しました。
気持ちの切り替えをしてから授業に入るようにしますね。」

とお伝えしました。

お母様が
「ありがとうございます!」

続けて

「〇〇(お名前)!今日もたのしんでね!」

と、優しく声を掛け玄関のドアを閉めました。

授業の時間になりました。
お子様はしょんぼりしたまま準備が進まない状態でいます。

今日は「すっきり作戦」でいきます!

まずは
「今日は元気ないけどお友達とけんかしたの?」
と、質問です。

「う~ん・・・」
少し悩んでいる状態です。 

一緒に準備をしながら返事を待ち本人が話したくなるのか
様子を見てみます。

自分からはまだ話したい気分ではないかなと思い、
「そうかあ。言いたくないのに聞いてごめんね。
いつも〇〇は元気なのに今日はしょんぼりしてるから、
先生心配になっちゃったんだよね。」

と声を掛けました。 

数秒止まったあと、
「ううん。ちがうの!言いたくないんじゃなくてね。あのね、今日ね、ようちえんでお友だちといっしょにあそんだの。そしたらね…」

「わたしが先につかっていたことをしらなかったお友だちがね…」

「でも先生にね、…って言われたんだよ、そのときにちがうよ!って言えなかったの。でもね、…」

お子様が自分から幼稚園で先生やお友達に上手に伝えられなくて
モヤモヤしていた気持ち、

お友達と一緒に遊びたかった気持ち、

お友達にも嫌な思いをさせてしまって悲しい気持ちなど

溢れてきた気持ちをたくさんお話してくれました。

私は「うんうん」と、うなずいたり
「そんな風に言われて悲しく思ったんだね」
と一言、二言話しただけでしたが、
15分ほどやりとりを繰り返していました。

5歳でもしっかりお話を聞こうとすると
たくさん伝えたいことがあって悩んだり、
自分が悪かったと責めることもあるのだな
と、改めて実感しました。 

お子様が言いたいことを話しているうちに

「〇〇ね、明日ね、ようちえん行ったらお友だちとあそぶんだー!」
「おともだちとなかよくしたいんだ!」
 

と、自分の中で解決しいつもの笑顔になりました。

笑顔になれば私も安心です。

私から何か言わなくても自分から荷物を準備し
「今日も休憩しないでやるからね!」
と、元気に話してくれます。 

今日も2時間の授業で 100問以上 の計算を解いていました!

授業の後、お母様がお迎えにいらっしゃったので
お母様が玄関を閉じたあとのお子様の様子をお伝えしました。

 その時、お母様を見つけたお子様が

「今日も楽しかったー!」
「ねぇ!お休みほとんどしないで解いたんだよ!すごいでしょ?」

と、お母様にジャンプしながら話しかけていました。 

お母様はお子様の習い事バッグを受け取りながら
「休憩しなかったの?!そんなに楽しかったの!がんばったね!」
と、笑顔で伝えていました。 

うれしそうに外に駆け出していくお子様を追いかけながら
親子で帰っていきました。

▼5歳の女の子(年中)のお母様はどのようなお人柄?

3人のお子様をお持ちの専業主婦の方です。

体験レッスンの時に
「数字に興味がないみたいで。8、9、10をなかなか覚えられないんです。
1から順番に数えたら8と言えるけど、8を見てもよくわかっていないんですよね。8が何か(8の意味が)わかっていないという感じです。
この子にどう教えたらよいのか…。数字には強くなってほしいんです。」

と、お子様に一番合う教え方が何か悩まれていたことを伝えてくださいました。

今日の授業の様子をお伝えしたときに、
「数字に興味がなかったのに、いつも楽しく通っていて数や計算がどんどん大好きになっています!数字や計算が楽しいものだと思ってもらえたらいいと思っていたので、お任せしてよかったと安心しています。」

とおっしゃってくださいました。


▼楽しい=計算の仕組みや数字に興味を持つこと!

一般的に楽しいというとお友達と一緒にいるから楽しい!とか、
テーマパークで遊んでいて楽しい!という一過性の楽しさを想像する方が
多いのではないかと思います。

しかし算数や計算のお勉強で「楽しい」という気持ちは
一過性の楽しさとは異なります。

お子様が計算の仕組みや数字に興味を持ちおもしろいと思うから楽しくなり学んでいけます。 

お母様は「楽しさの違い」をしっかり理解しており
だからこそ授業の前に「楽しんでね!」とお声がけされたのだなと感じ強く印象に残りました。

お子様が計算や数に興味を持てるように計算塾が様々な工夫をするのは
当たり前です。

そのうえで「計算はおもしろい!だから楽しい!」という気持ちになった
お子様がその気持ちを継続できるようにと考え、

お勉強のときにお母様が「楽しむ」ことに重点を置いたお声がけをされていることにすばらしいと感じました。

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