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映画メモ59「ブルース・ブラザーズ2000」

キャブ・キャロウェイも
レイ・チャールズも亡くなり、
何よりジェイクなジョン・ベルーシのいない
ブルース・ブラザーズ。


今となっては亡くなった人ばかりの映画になってしまった。
でも、残るというのはそういうものだろう。

「ブルース・ブラザーズ」に出たかったんだよ!
という人たちが詰まった映画。
みんなが嬉しそうなので、見ていて嬉しい幸せ映画。
ストーリーは一応あるけど
もう、いいのだ。
サントラを見ているような映画なので
目をつぶっていても何なら良いくらい良い。

バスターとエルウッドは
これはまたあるあるではあるのだが、
バディになっていく系で私が好きなのは
「グロリア」

「レオン」もまあいいけど。
あれはゲイリー・オールドマンのキレっぷりを愛でる映画だしな。

家族なんて、血のつながりじゃない。
私が息子たちを家族だと思っているのは一緒に過ごした時間だけで
ゆえにもう私の母と私は家族ではない。
私が産んだが育てていない子ども達も私から家族呼ばわりされても困るだろう。
「生物学上の母」でしかないのだ、私は。

ブルース・ブラザーズの映画を家族で見ていたのは
本当に昔。
一緒に踊ってたことを懐かしく思い出す。
毎日がひっくり返ったおもちゃ箱のようにキラキラがいっぱい。
楽しい毎日だった。
ふたりの息子と私。
気の合う3人だったのだろう。
そりゃケンカや怒ったり怒られたり(私も)したけれど
今でも息子たちは
「うちってさぁ、楽しいよね」
と言う。
そうだね、楽しいよね。

はてさてそれにしても、
私は音楽をやる人間でもなく熱心に聴くことも減ってしまった人間だけど
この映画はしびれる人材ばかりが出ているのが分かる。
分からないとちょっとつまんないのかもしれない。

あまり詳しくなくても知っているであろう
エリック・クラプトン。
彼にセリフがあるのだがあまりの棒読みで
他のミュージシャンの追随を許さない。
それが大好きすぎて私は彼の
「Why not?」
を愛用しているのだが、悲しいかな誰にも伝わらない。

そんなエリックが、あの素晴らしいバンドの中で
子どものように嬉しそうに演奏している姿だけでも
見る価値があると思う。
たとえるなら大谷翔平のいるドリームチームで野球することになった
小学生みたいな感じかな。
メンバーも、この映画に出られていることも
みんな嬉しくてたまらないのが滲み出ていて
「ああ、音楽っていいなあ」
と私にまた思わせてくれる映画なのである。
普通にコメディだけどもね。

B・B・キングなんか、私は最後まで車屋のおっさんなの疑わなかったし。
アレサだって知らなければ歌い始めるまで単なるマダムだろう。
知っていると楽しめることが増えるという良い例かもしれないな。
もっとたくさんのこと知りたいな。
そう考えると私は楽しみに貪欲かのかもね。へへ。腹ペコ。

おしまい。

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