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読書・映画の感想文

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たれながすことばとこころ
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#虐待

映画メモ83「子宮に沈める」

「つみびと」を読んだ流れから、この映画を知ってNetflixへ。 基本的には勧めない。 女性であれば、自分の中の「女性性」というものを 考えたことがあると思うのだけれど、 それと向き合うことなく、「いやらしいもの」と 蓋をして生きる人の方が多いように思う。 母性の神話というのは社会が都合よく作ったものだと思うし。 ホルモンが「そういうふうにできてる」というのは 出産のたびに何度も実感した。 それは人体の仕組みの話だ、あくまでも。 女性に性欲があると言えるようになったのは

読書メモ37「つみびと」

私は、琴音で、蓮音だ。 私は子ども達を置き去りにした。 読み始めて辛くて進まなかった。 途中で感想を書いた。 読み終わってからまた書いた。 ******************************** 最近読んでいる本「Sinners」を読み終えました。確かにこの本は私の心を痛めましたが、同時に私を救ってくれました。 先週、私はこう書きました。 「この数年間、私は薄い刃の上に立っているように感じていました。1ミリでも動けば真っ二つに切り裂かれるような気がしました。

読書メモ35「凍りついた瞳」

非常に古い本である。 持っていたのは文庫でなかった気もする。 しかし、捨てられてしまったのなら買うまでのこと! というわけで購入。 「新」も読んだっけかなあ。 あったと思うんだけど忘れちゃった。 少なくとも10年は読めていないから。 私が「児童虐待」を知ったのは 児童相談所に一時保護された時だ。 だから40年近く前。 叩くとかは一般的な時代ではあったけれど 「首輪をつけられる」 「三つ指ついてお風呂に入らせていただきますお父様って言わなきゃいけない」 「家に帰りたくなくてお