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【Lyrics】蜉蝣【オリジナル】

琥珀の靄がかかる深い森
微弱い声で 君はぼくを呼ぶ

細く透き通る白い手首の
静脈の青さが 儚く思えた

泣きそうな君の瞳は
遠い恋 愁いの記憶
 
 
つないだ指を伝う切なさに
幼い恋を生きた淡い日々

薄い背の翅は静かに揺らめき
生き急ぐかのよう 眩しく震えた

折れそうな華奢なからだを
抱きしめた廃屋の庭

あの日の残酷な恋は蜉蝣
 
 
爪先立ちで君が耳元に
ささやいた声が今も胸を刺す

悲しげに佇む少女
美しき ひと夏の夢

一途で残酷な恋は蜉蝣
 
 
消えそうな君の瞳は
遠い恋 愁いの記憶

あの日の薄命な恋は蜉蝣

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