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悲劇のヒロイン役はもうおしまい

ヒロイン30代になってなんだか大殺界のような、人生の病み期というか、不調な時期が一気にきた。

大人になるまでの人生は特記することもないような、普通の人生を送ってきた。
友達とも喧嘩もしなかったし、大きなトラブルに巻き込まれることもなく、悩み事がないことが悩みです。ってくらいにそんなに悩むことはなかった。

それなりに苦手な人がいたりはしたが、学校生活では関わろうとしなければ個対個で話をしたりすること、嫌なことに首を突っ込むこともしなかったから大きなトラブルも特になかった。

親の喧嘩をいつも近くで見ていたことで、自分に関する争いごとは極力避けて人の意見は常に肯定していた。

視力が悪く高校の途中まで裸眼で生活していたため周りの物事がぼんやりとしか見えていなかったことも少なからずある。

中学時代の部活動では、かなり厳しく県内では強い学校だった。もう中学生だったのは20年も前になるが、その頃はまだスポーツは厳しく指導することが主流だったため、ビンタ、蹴る、胸ぐらを掴まれる、パイプ椅子が飛んでくる。というのがよくある光景だった、そういうチームこそ強豪校!みたいな感じで、わたしのチームは県ではとても強かったし、当時のチームメイトはいまだにそのスポーツで”飯を食って”家族を養っている友人もいる。
コーチが怖すぎて、辞める選択肢すらなかったが、当時はこういう今でいう異常な指導は当たり前と思っていたのでそれで悩み事が増えることも当時はなかった。

人並みに彼ができ結婚し子供ができた。
楽しく育児もしていたが、子供ができる前とできた後では明らかに夫婦の関係性は変化した。

そして、夫が不倫し相手方も家庭があり揉めた。(かなり前に解決ずみ)
その後は、職場の人間関係がうまくいかなくなり、馴染めなくなり転職。
転職先でも人間関係でうまくいかずに精神的に不調をきたした。

正直なところ夫の不倫で自信はかなりなくなった。これから先、どうやって夫婦としてやってやっていけばいいのかわからなくなった。
追い討ちをかけるように職場でもメンタル不調をきたし、手が震えたり、急に血の気が引いて倒れそうになったり、動悸がしたり。わたしには人と関わる仕事は向かないんじゃないかと思うようになった。

わたしの人生は平穏に過ぎて終わっていくはずだったのに、なんでこんなことが起きるんだろう。

そんな感じで過ごしている中、両親の夫婦喧嘩がエスカレートし父が暴行罪で逮捕された。警察にも何度か行き留置場にガラス越しの父に面会にしに行った。釈放の手続きもした。母親を避難させるためにアパートの手配をして翌日には引っ越しをさせた。

あ〜わたしの人生は平穏で過ぎて終わっっていくはずだったのに、なんで・・・なんで・・・。

悩み事がないことが悩みだったわたしが、まぁまぁ濃いめな出来事を数年の間に立て続けに経験した。

それからはネガティブなことを考えることが増えた。家庭や職場においての自分の立ち位置について。自分のこういうところが悪いんだ・・。わたしは役に立っていない、能力不足だ。とか。

人生ってこんなにうまくいかないものなんだ。ってアラフォーになってつくづく思う。こうやっていろんなことを考えることで人生の深みは出てきたとは思う。
まだまだ薄っぺらいんだけど。

今日、テレビを見ていて、サンドウィッチマンと芦田愛菜ちゃんの博士ちゃんって番組だったかな。ピラミッド博士の環子ちゃんという12歳の子がエジプトに行く番組だった。どの場面で思ったのかはわからないが、古代エジプトやその子の逞しさ、壮大だった。自分の悩みがちっぽけに思えてきた。

結局のところ、自分を取り巻くすべての事項は自分の思考でできている。
いつまでも悲劇のヒロインぶってクヨクヨしていても光は入らない。
自分の殻は自分で破るしかない。

喜劇のヒロインになれるか、悲劇のヒロインで終わるか、どうするわたし。

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