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ホテルの朝食ビュッフェのような、製造現場のリアル

私は、営業から販売、アフターサービスまで一環して行う製造メーカーに勤めるサラリーマンです。

私の勤めている会社に限らず、製造業は景気の波を大きく受ける業界です。

当然ですが、景気が悪い時期は受注が取れず、景気が良い時には大量に受注が取れるため、稼ぎ時と耐え時がハッキリ分かれます。

2022年〜2023年末にかけて、うちの会社にとって大きな稼ぎ時となりました。
そのためやり切れないほど大量に受注が舞い込んできました。

うちの会社の性分なのか、やれるかやれないかは後回し。
この機を逃すなと言わんばかりに、とにかく取れるだけ受注をとってきます。
もちろんお客様のニーズや期待に最大限応えたいという気持ちもあったのだとは思いますが。

計画性が、まるでないのです。

そう、それはまるで旅行先のホテルでの朝食ビュッフェのときの私のように。

ホテルの朝食ビュッフェはどれも美味しそうなで、欲張って目についたもの次から次へと皿へ盛っていきます。
肉が食べたい、魚も食べたい。
パンも食べたいし、白米も食べたいし…

そして気がついたら皿がてんこ盛りに。
その結論どうなるかというと、お察しの通り、最後の方はお腹いっぱいになってしまい、せっかくの料理が美味しくいただけなくなってしまいます。

ただ私の場合、自分で取った料理たちを残すわけにはいかない。という思いで、無理してでも最後まで食べ切ります。

そして後悔します。

会社の受注もまさにこれで、自分たちで受注を取ったからには、納期までにやり切らなければならない。納期を守れなければ、お客様からの信用問題に関わるということで、何が何でもやり切ります。

その結果どうなるか
技術部門も物流部門も製造現場も大混乱で、ムリ、ムラ、ムダだらけの非効率的な生産になります。

利益を取りこぼしながらの生産です。

朝食ビュッフェの話に戻ります。
ビュッフェを最大限楽しむためにはどうしたらいいでしょう?

それは、欲張りすぎないことです。
食べたい料理を厳選し、自分が食べ切れるぶんだけ皿に盛る。
こうすることで、どの料理も美味しくいただくことができ、満足度の高いビュッフェになることでしょう。

ここで重要なのは自分が食べ切れるぶん、腹八分目くらいの量を知っておく、ということです。

会社は知らないのです。
自分たちのお腹の上限を。
自分たちがどれだけ生産できるかを。

生産能力を正確に把握するべきです。

これまではお腹いっぱいでも、なんとか、なんとか、超時間労働でやり切ることができていました。

ですが今後はどうなるかわかりません。
会社は今年時間外労働の上限を下げました。

80時間→50時間に下げました。

一方受注はさらに増え、どんどんエスカレートしていっています。
もう皿からこぼれ落ちているように私には思えます。

流石に今回ばかりは、食べきれず残してしまいそうな気がしています。

一体どうなることやら、この先本当に不安です。

以上、製造現場のリアルというか、もう食べきれないよーというお話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。






生産日程計画を見ると

作業時間は何日間とってあるか。
何日までに作業完了する必要があるか。
生産する順番や優先順位の確認などわかります。

作業を完了したモノは、後工程の部署が引き継ぐため、




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