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最上の人

あと数日で彼とお別れ。
何となく聞いてみたくなって色々聞いた時のことを覚書き。

彼はわたしのことを溺愛している。とても尽くしてくれるし、尽くし返しても驕らず素直に喜び、また返してくれる。
わたしのことをよく見ているし、それでも全部が好きだと言ってくれる。
なのに、一緒にいれない理由を真の意味でずっと理解出来ていなかった。
色々教えてはくれたけど、納得出来なかったし、一度は「彼の中でずっと一緒にいたい人ではなかった・そこまで好きではなかった」と無理やり納得させようとした。
でも彼の言動と一致しない。
導き出した答えは、「この人わたしのこと好きすぎて色々不安なんじゃ…?」だった。

もし思い違いだったら恥ずかしいなと思いながら聞いてみたらそうだったし、何か話してない他の理由もなさそうだしで妙に納得してしまった。
わたしの中で、彼の別れる理由がちゃんと点と点が線で結びついたというか。
そうか、それなら仕方ないのかなって。

わたしは以前、ここでも書いた通りこれは愛では無いと言った。
でもわたしは彼のことを愛しているとはっきりと自覚して。
それを彼に伝えた。返事をするのを恥ずかしそうにしてたから、ちゃんと言ってよって後押しして。
「大好き。愛してます。」
敬語なのが物凄く真に迫ってて嬉しかったし、グッと来た。
その後「結婚したい、子供産みたい、一緒の墓に入りたい、看取ってほしい」と伝えたら、泣きそうな声で
「本当に嬉しい。幸せ。沢山傷付けたのに、こんなに幸せになっちゃだめなのに」
と抱きしめられた。

以前彼から、「あなたのことをこのあと不幸にしてしまう」と言われ、その言葉違うよね?って怒ったことがあって。
こうなってしまったのはわたしの選択だよって。
だから不幸になるのとは違う。驕るなよって。
でもその時、本当に嬉しくて。彼はわたしを沢山傷付けて、不誠実なことをしてしまったって後悔していて。違うよって言いたくて。
「会えてよかった。本当に今、幸せ」
そう泣きながら抱きしめた。

心も体もぴったりで、同じで。
きっとあなた以上のひとはいないし、わたし以上のひとはいないよ。

さっさと他見て、現実知って、帰ってきなさい。
待ちはしないけど。
あなたと冬を過ごせたら嬉しいよ。

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