見出し画像

暑熱夜

熱く緩い風が夜道吹く中
看板が煌々と灯る場所目指した

帰宅すればしたで
無色透明火のついた水を浴びる

忘れたくて何杯飲み干しても
一時凌ぎでしかなく
朝にはまた想い出すんだろう

傍に居たかったけど
居なくて良かった
こんなんじゃあ叱られる

今じゃ遠く離れていて
良かったとすら思える

ねえ、今夜の月は
いつもより綺麗だ

五十日近くはここに居て
想い出話を酒の肴にしよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?