【グループ合同】新入社員研修を実施しました!〜研修担当者に聞く、研修設計のポイント~
こんにちは。HR編集部です。
今回初めての取り組みとして、グループ(Rise UP、T-Garden、ホテラバ)の24新卒メンバー23名の合同研修を行いました。
そこで今回、研修設計を行った研修担当者の下岡さんに人材育成や社内研修に対する考えや研修の様子を聞いてきました!また、最終日に行われた懇親会の様子もご紹介していきます!
研修設計者インタビュー
【研修担当者:下岡 志保子(しもおか しほこ)】
2018年に入社。卸事業のラウンダー組織のマネジメント業務を担いながら、お客様起点の営業・販促企画を提案し新たな価値を提供。2019年にMD本部を立ち上げ、Rise UP初となるNBクリアレンズブランド「airlens」を開発。現在はブランド責任者としてブランド成長と顧客構築に奮闘。今までのキャリアを活かした研修構築、人材育成もコアな役割になっている。
研修内容と設計のポイント
ー初のグループ合同研修は、全体通してどのようなことを行ったのですか?
全体通してどのような内容だったのでしょうか?
基本のビジネスマナーやスキルと7つの習慣プログラムをベースに、時代や環境が変化しても変わらない原理原則や本質的な考え方を学ぶ内容となっています。
そして、同期全員が集まり新入社員としてのマインドセットや共に過ごす時間そのものに意義があると考えています。色々な人と関わり、様々な経験をする中で、知識やスキルだけではない、たくさんの気付きや学びを得ることができると思います。
そのため早期に活躍するための知識やスキルだけでなく、1年、5年と長期的に成長しつづけるための「土台」づくりの場、機会となるような研修内容を行っています。
ー研修はどのようなことを意識し設計されたのでしょうか。
設計時のポイントがあれば教えてください。
研修の設計は、研修の目的、手段、方法を明確にしストーリーをつくることだと思います。
みなさんが研修で「何を得られるか」が明確になっているか、得られる設計になっているのかを客観的、俯瞰的、主観的にチェックしています。
研修はどうしても一方的に説明をする聴講が必要ですが、10分続く場合は、説明時間を出来る限り短くしたり、退屈で眠くならない(笑)ようにワークを挟んだり、数種類のワークで気づきやアイディアを引きだしたり、発表+FB(フィードバック)で学びを深めたりなど、とにかくアクティブラーニングをたくさん取り入れ、チェックと修正や工夫をくり返ししながら設計しています。これ結構大変な作業なんですが、研修を受けてよかったで終わりにしない、「研修の成果」は絶対外さないことも重要としています。
ー初の合同研修が開催されたと思いますが、合同だからこそ意識したことや通年とは違って変えたことはありますか?
初の合同研修を開催すると聞いた時は、楽しみのワクワクと同時に、研修担当として研修成果のひとつでもある”シナジーを創り出す”ことに大きな責任感がありました。
研修のシナジーは、お互いが意見を出し合い、Win-Winの関係となるまで信頼と協力を高めることで生まれると考えています。当然、考えや価値観が違えば、コミュニケーションの摩擦や議論になることもありますが、この「違い」、違いを尊重することこそがシナジーを創り出すことにつながると思います。
そのため通年よりもお互いを知り、理解する時間を増やし、色々な意見やFB(フィードバック)、議論をするワークを取り入れました。嬉しいことに、研修1日目から、お互いを知り、尊重をしている様子があちこちで見られ、合同研修であることを忘れるほどの積極的なコミュニケーションを取っていました。メンバー全員が自発的につながりをつくっていく、こういった想いや行動が組織風土づくりにつながっていくのだと実感しましたね。
ー研修中、新卒メンバーの様子を観察することでどんな変化を捉えられたのでしょうか。
研修中のメンバーの様子、表情、態度、発言は、凄く観察しています。もちろん研修中以外も(笑)内容を理解できているか、分かりづらい点はないか、難しく伝わっていないかを確認したり、重要なのは、メンバーの行動変容が研修の成果の指標につながっていることです。印象管理がなぜ必要なのかを理解すると表情や姿勢が変わりますし、傾聴ワークを通して、傾聴の効果や重要性に気づくと表情や態度だけでなく聴き方、相手との向き合い方が変わります。積極性が少ない人も自分の意見をチームメンバーが尊重してくれると発言や発表が増える。知らないことを知る、分からないことを理解する、出来ないことが出来るようになる、自信がないことに自信がもてるようになる、信頼関係をひとつひとつ築いていく、チーム力が高まるなど、本当にたくさんの変化があり、みなさんが変化し成長していく姿がとてもまぶしかったですね。
担当者が研修中に意識していたこと
ー下岡さんが、研修中に意識していたことは何ですか?
メンバー同士やチーム内で自発的なコミュニケーションを取れるような、環境設定は意識したポイントです。コミュニケーションの質や量に関係なく合う、合わないということがメンバー間にはあると思いますが、席次やチーム分け、ワークのタイミングなど意図的に相互理解を高めるような時間配分や環境設定を意識しながら行っています。
そして、研修担当者として、前に立つ自分は「自分以上は伝わらない」という意識をもつことを大切にしています。まだまだ足りない点が多いですが、いろいろな経験を重ねてようやく伝わる自分になってきたかなと(照)その上で、正しい言葉で正しく伝える説得力よりも、言っていることとやっていることが一致している、伝わる人間力を高めていきたいと日々邁進中です。
ー研修を担当して面白いと感じる部分、難しいと感じる部分を教えてください。
研修の学びや成長には、正解や評価は無いというのが、面白さでもあり難しさであると感じます。研修の各カリキュラムには、ねらいや落としどころを設定していますが、同じ内容を伝えても、そのまま全部伝わる訳ではなく、新卒23名いればそれぞれの理解、様々な見方、捉え方があり、正解は無く、色々あるそれが研修の面白さというか魅力であり、要です。
工夫していることとして、研修で使用するスライドやテキスト等のツールは人間の優位感覚(視覚・聴覚・体感覚)を応用して作成したり、コミュニケーションの取り方を、メンバーの優位感覚に合わせる事で伝わり度をあげています。嬉しいことに研修後、メンバーが記載するFBシートには、ねらいや重要となることをしっかり捉えていたり、時にはねらい以上の気づきがあったり。研修というよりも、人の多様性や可能性は魅力で、それを引き出すことの難しさを感じます。
研修を受けたメンバーに伝えたいこと
ー研修を通して、身についてほしいことどんな社会人になってほしいと考えていますか?
多くの人と関わり、色々な経験をしながら成長していくみなさんのこれからの道のりは、上手くいくことばかりではなく、早く簡単に目的達成をしたいのになかなか思うような結果がでなかったり、時に失敗することもあるかと思います。どのような状況であっても、すぐに反応するのではなく、選択の自由という一時停止ボタンを押して、まずは自分ができること、自分が影響できることに集中していきましょう。そうすることで、出来ることが増え、自分が影響できる範囲が広がります。知識やスキルを磨くことも必要ですが、大樹の「根をはり、幹を太くする」ご自身の人格を磨くことがとても大切です。緊急ではないが重要なこと「価値領域」に時間をつかうことを少しづつ増やすことを続けてみてください。
そして、みなさんに持ち続けてほしいことは、グループ会社の一員としての「自覚」「誇り」そして「根拠のない自信」です。これは新卒研修の存在意義にもつながりますが…知覚動考(知って、覚えて、動いて、考える)という言葉があります。多くの人は、知って覚えて考えて考えて、知って覚えて考えて考えて考えて。動かないんかいっ!となっています(笑)。新しく始める、挑むには勇気もパワーもいるのでそうなることもわかります。
根拠はなくていいです。まずは、はじめの1歩をはじめてみましょう。その原動力となるのは、「何のために」「誰のために」という大儀、みなさんの内にある「自覚」「誇り」です。これから一緒に、挑戦をしていきましょう!!!
ー下岡さん、ありがとうございました!
3日間の研修後、懇親会をレポート!
合同研修最終日には、HRグループが主催となって懇親会を企画しました。
会社の垣根を超えて新卒メンバーがコミュニケーションを取りやすい環境のきっかけづくりとT-GardenとホテラバメンバーがRise UPを知ることで、より身近に感じてもらいたいと思っていました。
まずは、新卒メンバーの疲れが吹っ飛ぶような可愛く美味しいご飯を用意しました!
研修で既に温まっていた関係性ですが、自然と会話できるように一体感を得られるようゲームを用意!
約2時間の懇親会を終え、合同研修が終了しました。
あとがき
グループ合同研修は、一緒に時間を共有し、協力して一つのことに取り組む機会となり、多くの刺激や新しい考え方や気づきを得ることができます。これからそれぞれが各拠点、部署に分かれて仕事が始まりますが、このつながりが強い味方となって共に成長してほしいと思います!