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元千葉ロッテ・内竜也の「人生が変わった」2010年日本シリーズ第7戦の裏側

千葉ロッテマリーンズの忘れられない思い出は、いつの試合ですか?

千葉ロッテマリーンズの健康睡眠パートナーであるライズTOKYOでは現在、マリーンズファンの方を対象に、印象に残っているマリーンズの試合の思い出を語るエッセイコンテスト「#忘れられないあの試合」を実施しております。

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ただ、忘れられない試合の思い出があるのは、ファンだけではありません。戦っている選手たちにも記憶に残る試合が必ずあるもの。

今回は、元千葉ロッテマリーンズの投手で2004年から2018年まで在籍した内竜也さんにお話を伺いました。内さんがプロ人生で最も印象的だと語るのは、マリーンズが最後に日本一を獲った2010年シーズンの、最後の試合です。

<元千葉ロッテマリーンズ・内竜也の「#忘れられないあの試合」>
2010年 日本シリーズ第7戦
千葉ロッテマリーンズ vs 中日ドラゴンズ @ナゴヤドーム

日本シリーズに臨むのは怖かった

2010年の日本シリーズは自分の人生を変えました。周りも「大活躍だったよね」と言ってくれます。ただ、シーズン中はほぼ一軍にはいられず、最後に少し調子が良く、そのまま日本シリーズで使われたという形でした。

たまたま最後のピースにハマったといいますか。本当に、いいとこどりだったなと。年間を通じて見ると満足できるシーズンではありませんでした。ただ、数少ない試合しか投げてないけど、中身が濃かったですね。

シーズンの最後に負けられない3試合があったのですが、そこでラッキーボーイのようになれたんですよ。「内が投げればなんとかなる」という雰囲気が出来ていて、それが運良く続きましたね。クライマックスシリーズで打たれまくった試合があって「もう終わったな」と思ったこともあったのですが、その次の試合で使っていただいて結果を出せた。これも大きかったなと、今になって思います。

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ただ、正直に言うと、当初は日本シリーズに臨むのは怖かったんです。言ってしまえばシーズン中は頑張っていなかったので、そのシーズンの最後を僕が壊してしまう、戦犯になってしまう可能性もあったわけです。そういう意味でも人生が変わっていまうと思っていたので、結果として上手い方向に転がってくれて安心しています。

現役選手の誰もが立てるわけではない日本シリーズという場所で何イニングも投げられたのは、自分の中では一生の宝物です。

7回で終わりかと思ったら…

チームとしてはシーズン3位からの日本シリーズだったので「負けて当然」という感覚で臨んでいました。負けても失うものが何もない状態だったゆえに、変なプレッシャーを感じていなかったですね。でも、実際に試合をやれば負けたくないと思うのがアスリート。全力で取り組みました。

第7戦は初回から打ち合いの面白い展開でしたし、その中で6、7、8回と投げられて打席にも立つことができました。中継ぎの役目を果たす中で打席に立つことはほぼないですし、それまで3イニングを投げることも無かった。そういう意味でも思い出深い試合です。 

序盤にビハインドだったところを5回くらいに追いついて「マジか」と焦りました。それゆえに、本来は7回に合わせる予定だったのが、急遽6回からの登板になったんですよ。ただ、周りからは「どんな状況になっても驚くな」と言われていましたし、どういう状況で出番がくるかがわからなかったのである程度の心構えはありました。まさか3イニング投げるとは思いませんでしたけど(笑)

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僕の後ろには伊藤(義弘)さんと(小林)宏之さんがいたので、8、9回は彼らに任せられる。だから、ここでの僕の仕事は7回まで投げ切ることだと思いました。なので、6、7回を抑えて「仕事は終わった」と思って全力のガッツポーズも出しました。6対6の状況で登板して、7回表に1点を入れて勝ち越したその裏を抑えたので、求められた仕事は完遂したと。

ですが、やりきった思いでベンチに帰ったら西岡剛さんはじめ味方選手に「もう一回いけるだろ」と言われたんです。投げ終えた後の8回表に打席も回ってきて、代打を出してくれると思ったのですが、そうはならず打席に入りました(笑)。その後、8回裏まで投げたんですよね。

でも、結果的に僕が3イニング投げたことで延長戦もピッチャーが足りなくならず戦えた。監督やピッチングコーチはそこまで計算していたんだな、と今となって思います。でも、あの瞬間は「マジで投げるの?」と思っていましたね。


日本シリーズに「勝利の方程式」は通用しない

先にも言いましたが、そもそもそのシーズンで2イニングを投げたこともなかったんです。日本シリーズは延長15回まであるので、想定外の複数回登板は覚悟しないといけないと思っていましたけど、さすがに覚悟していたのは2回までです。3回も投げるとは考えていなかったですね。

でも、本来5、6回から投げる薮田(安彦)さんが4回から登板したりとイレギュラーな展開だったので、慌てることなく準備ができました。中継ぎで3イニングを投げたのはこの試合が最初で最後じゃないかと思います。

普通は9回で終わるものだと計算して選手を出すので、イニングごとにスペシャリストを置いて終わせることを考えます。でも、あの日は僕の投球に中日打線が噛み合ってないと、周りの人は思ったのかなと。

「今ここでチームのリズムを変えるのはよくない」と思った結果かと思っています。

そういう意味では、継投策の“勝利の方程式”はレギュラーシーズンでは示せても、日本シリーズでは通用しないんじゃないかと思いましたね。

後編へ続く

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