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Butterfly Effect 2

 連日までの雨が嘘のように、澄み切った青空がどこまでも果てしなく続いていた。
窓硝子越しに見上げた空は、あの日と似ている。
ただ、それだけが救いだった。

 マグカップ片手に僕は、射し込む光が床に映し出す影を眺めていた。
どうして、影は一つだけなのだろう。
さっきから考えるのはその事ばかり。
その理由を僕は知っているはずなのに、頭がぼうっとして、よく思い出せない。

 そう、あの日は青空が綺麗だったんだ。
全ての始まりの日。
僕らが、まだ僕らであることに何の疑問も持たなかった日。

 僕は思い出さなくちゃいけない。
なぜ、今、僕の隣に君がいないのかを。

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