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乳児嚥下から成熟嚥下への成長

大相撲の11月場所が始まりました。両横綱不在の今場所、誰が優勝するのか楽しみですね。
食べることも仕事の力士の皆さん。
そんな当たり前にしていて、皆大好きな【 食べる 】という事。

乳児嚥下

生まれたばかりの赤ちゃんは、母乳やミルクによって栄養を補給します。その乳児の嚥下(ごっくんと飲み込むこと)は、生まれたばかりの乳児特有のもので乳児嚥下と言います。
乳児は喉頭の位置が高く、1回ずつ唇を閉じてごっくんと飲み込まなくても、息をしながら口を開けて飲み込む事ができます。

成熟嚥下

唇を閉じて舌の先端を上顎の前方部に押しつけて、口腔内を陰圧にしてごっくんと飲み込むのは成熟嚥下といい、正しい嚥下になります。
乳児嚥下から成熟嚥下に移行するのは、個人差はありますが生後5〜7か月頃で、そうして成熟嚥下に切り替わっていく事が、とても大切なのです。

舌の位置を整える為

正しい舌の位置は、唇は閉じて、上の歯と下の歯の間は軽く空き、舌の先端は上顎の前方部に触れている状態です。
舌が、下の歯の歯列弓に収まっていたりするのは、舌の位置が低く筋肉が弱い状態です。滑舌や発音が悪くなるという弊害も出てきてしまいます。

大人でも最近は舌の位置が低い事が問題になっています。
いびきや口臭の原因にもなりますので、この話はまたさせていただきたいなと思っています。

1歳6か月以降で歯磨きをする時や、スプーンを口の前に持ってきた時に舌を前に出してくる子は乳児嚥下が残っている可能性が高いです。
しっかり、口を閉じて食べこぼしをせずに、ごっくんと飲み込めない原因の一つとして、マグマグやストローの使用があります。

7〜8か月頃(離乳中期)にはコップ飲みの練習を始めましょう。
そして1歳を目安に、連続したコップ飲みが出来るようになるといいですね。
個人差はありますが、目安として考えてみてください。

ただ、バシャーンとこぼされるとイライラしますよね。その点、落としても床が濡れない、飛び散らないストローマグは忙しい保護者の必須アイテムですよね。

まずは練習からでいいので、お風呂場にコップを持っていって練習してみてはいかがでしょうか。
床が濡れても気になりませんよね。
また、2歳頃からはブクブクうがいの練習も初めていただきたいのですが、そちらもお風呂場での練習をお勧めしています。

私自身、子供がいないので、知識があっても本当の意味での保護者の悩みがわかってなかったりするとは思うのですが、出来る限り保護者の方に寄り添って、知識の提供と提案をしていきたいと思っています。

私のこのnote、どんな人が読んでくれているんだろう?
健康意識の高い人が多いのかしら? 口腔からできる健康の話がもっと出来たらいいなと思うし、歯科衛生士さんや歯科衛生士の卵さん、この辺りの口腔の発達はよく国家試験に出ますよ(笑)

今回は、保健センターで保護者の方から質問された事をテーマに書かせていただきました。
子育て中の方のサポートに少しでもなれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき有難うございました。


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