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日本でいちばんソーシャルグッドがうまれる学校を応援する vol.4

3日前からカウントダウン企画として書いている連載企画ですが、初回では、ミニイベント初回の内容とこの企画についてまとめていますので、ぜひそちらを覗いてみてください!前回のノートは下に貼ります!

今回の連載企画について

改めて毎回記載していますが、連載企画についてのみ、こちらにもまとめておきます。

今回の企画は、私が応援隊長を務めるクラウドファンディングキャンペーンのラストスパートに合わせ、行うものです!残り7日間で、キャンペーンに関連したミニイベントやイベントについてのまとめ、私の感想を交えて文字に起こしておこうと書いているもので、本日は4日目となっています。

このキャンペーンは、「日本でいちばんソーシャルグッドがうまれる学校」を創っていくことを目的としている。既に社会貢献や課題解決に取り組むために学校としてのプログラムや体制が整っている学校でありながら、それを更にレベルアップしていくための挑戦だと私が考えています。詳しくは、ページを見ていただくことをオススメしますが、より多くの人に学校の取り組みを知ってもらいつつ、社会に出て活動することや自分からアクションを起こしていくことがより当たり前になっていくことを目指してこのキャンペーンを行っているのだと言えます。私はこのキャンペーンの応援隊長として、広報周りのイベントや発信を担当しています。

ミニイベント vol.4

キャンペーン実施校の先輩やこの学校の卒業生にお話を聞き、卒業生がリアルに感じることを引き出し、全部話しちゃう!という企画をこの2ヶ月間で5回実施しているんです。それがYouTubeでも公開しているミニイベントです!毎回卒業生ゲストに来てもらい、私と一緒に応援隊をやっている二人でパーソナリティを務め、話を引き出していく30分配信です!

前回の記事では、3回目の配信についてまとめましたが、今回はvol.4の内容をまとめていきます。

第4回のテーマは「授業で学ぶ社会貢献」というタイトルで、高校3年生で選択科目として設置されている「国際A」の授業についてなんと2人の卒業生にゲストとして参加してもらい、話してもらいました。授業の内容、年代によって違う部分などを知れるように話を聞いていく形で行いました!

そもそもこの「国際A」というのは、国際協力や社会貢献について実際に仕事としている方にゲストに来てもらったり、実際に寄付をしたり、先生ではなく、生徒がディスカッションを通して授業を進めていくことが大きな特徴となっています。

今回はその中でも「Learning by Giving Program」として、寄付を通して寄付について考えたり、団体について知ることを体験できる授業の中でのプログラムについて詳しく聞きました。いくつかある団体の中から自分たちが最終的に寄付をする団体を選定するものです。しかし、この選び方が重要であり、自分たちでNPOを評価する基準というものを設け、その基準についてまずは学び、評価する基準を決め、そして最終的にその基準をもとに絞っていくという作業があったようです。それが実はとても難しいのです。それぞれ団体の取り組んでいる課題や規模も違うため、どのような基準を作ることで、どの団体にも対応できるのかを検討する必要があったようです。さらに、既に活動している大きなNPOや大人の方を学生でまだ知識もあまりない立場で評価をするということがそもそもハードルであったと言います。しかし、実際にアンケートを実施したり、その評価した結果を伝えた団体さんはとても嬉しいコメントをしてくださったようです。

評価を考えていく上では、最終的に「高校生らしい主観」というものが大切だったようです。実際に存在するNPOの評価をする組織や基準があるものの、自分たちがせっかく高校生として何か考えるのであれば、自分たちならではの視点が大切という話がありました。だからこそあえて主観的な項目、「熱意」や「共感力」などを基準に盛り込んだと話してくれました。これが、授業の中でやることの意義であり、このような視点であったからこそ団体さんにとっても新鮮な視点として大切だったのではないかと考えられました。

授業の大きな特徴でもある、先生が「教える」という立場でないことは今回もすごく話題になりました。もともとこの学校では、多くの授業でディスカッションをしますが、生徒が授業を進めていくということは珍しくありませんでした。先生はもちろん教えてくださることも、ガイドしてくださることもたくさんありますが、自分たちの意見や考えを大切にどの授業も進めていくことが授業の中でも特徴的だと改めて思いました。

そして、高校生としてクラウドファンディングを実施することへの想いを語っていただきました。やはり、クラウドファンディングを実施し、支援をしてもらうことで、自分たちの活動を応援してくれる人がどれだけいるのかを実感することができたようです。そして、さらにその中で評価基準を作成し、NPOを評価することで、責任感も生まれたようです。

最後に、授業の中で一番印象に残っていることで、とても大切なお話を共有していただくことができました。国境なき医師団の加藤さんがゲストに来てくださった時に「共感と同情の違い」についてお話をしてくださったことだったそうです。「共感=同じ経験があって辛いと思うこと」であり、「同情=同じ経験はないけど誰かの痛みを想像してかわいそうだと思うこと」だというお話があったそうです。だからこそ、アフリカの子供たちが困っている状況を知った時に、日本人では、同じ経験をしていないため、「共感」ができません。そのため、「同情」のレベルで「かわいそうだな」としか見ることができないのです。これは良いことのように見えるが、痛みの理解度としてはとても浅いものになってしまいます。一方で、国境なき医師団で現地で活動されている加藤さんは、見て、体験して、支援してるからこそ「共感」ができるのです。この理解度の違いというのを意識し、すごく痛感した授業になったようです。

授業を通して、自分の活動意欲が高まっている中でこの話を聞くことで、少しできることに限りがあることや考え方に変化があったようです。改めて、毎回授業でいろんなゲストに来てもらうことで、話を聞ける・学べるだけでなく、その方が経験してきたこと、考えていることが知れ、その先に自分も考えることに繋がるのだなと思いました。

第4回を終えて

今回は、豪華に2人にもゲストに来てもらうことができ、率直にとても嬉しかったです!自分の友達でもあり、尊敬する人と、これまででは関わることのなかった先輩のことも知るチャンスになりました。改めてオンラインという環境になってもちろん難しくなったこともありますが、自分にとっては、繋がることができなかった人とコミュニケーションを取るきっかけになっていると思いました。アメリカからも参加してもらえるとは、本当に豪華だったなと思っています(笑)

そして、自分が受けることのできなかった授業の話を聞き、とても羨ましくもなりました(笑)同じ学校にいてもこのように感じることができたため、配信を聞いていただいた方にも同じようなことを思っていただけていればなと考えています。

自分で何かを見つけることが難しい人でも授業があり、そこでゲストに来てもらうことができて学べること、新たな発見から次の自分の考えやアクションに繋がることもあると思います。中学生の内は、初回のnoteにもあった「自分にでも何かできる」という考えも大切ですが、高校生になると、この考えも大切ですが、「どのように考えることが大切なのか」「どのような効果が得られるのか」と自分の活動を少し評価するようになったり、考えを大切にしていくようになるのではないかと感じました。

今回の話を通してやはり、大人の方の言葉や仕事への憧れは話を聞くことをきっかけに生まれるのだと思いました。だからこそ自分の取り組みたいこと、目指す大人のイメージが出来上がっていくと思います。そして、学校にそのような方を知るきっかけ、そして自分がそこにどのように関わっていくことができるのかを考える機会があることの大切さを実感しました。

長くなりましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!