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ブラジルであった(オチのある)怖い話

私の両親は日系ブラジル人で、祖母と従兄妹がブラジルに住んでいることもあり、今までで4回ブラジルに行ったことがあります。


そこで実際に起こった(オチのある)怖い話をしようと思います。

高校2年生の夏休み、人生で4回目、10年ぶりのブラジル旅行へ行った時の話です。

中東経由で約30時間のフライトを終え、現地時間17時頃ブラジルに到着。
母の兄(伯父)が空港まで迎えに来てくれ、そのまま伯父の家まで、車で5時間かけていきました。

わたしは日常会話レベルのポルトガル語しかわかりません。母がいつも通訳してくれるのですが、単語しか話せないので毎度ブラジルへ行った時は疎外感を感じています。(笑)

22時、ようやく伯父の家に到着。
ブラジルの郷土料理フェイジョアーダを食べました。伯父の家は、伯母と従姉弟の4人家族です。


今まで知らなかったのですが、伯母の話によると従姉は霊感があるそうで、家に一人でいる時に女の人を見たり、物音を聞いたりするらしいのです。
これからこの家に泊まるのにそんな話しないでよーと思いながら、くたくただった私はベッドに入るとすぐ寝てしまいました。



私はある声で目覚めました。

「...っしょに遊ぼう」

「おはよう.いっしょに遊ぼう」


目を開けると誰もいません。
あ、私はブラジルにいるんだと気づき、隣で寝ていた母の方を見ると、もう起きたようでいませんでした。

あれ?
さっきの声は気のせいかな?

と思いなが目を閉じると、また
「おはよう.いっしょに遊ぼう」


.....!?


あの声は現実。しかも日本語。ここはブラジルなのに??
それに女の子の声だったのです。

従姉は私より年上で当時は20歳でした。
この家に女の子なんていないはずなのに、なんで...?


ものすごく怖い。どうしよう。
壁にかけてある時計を見ると、もうお昼を回って13時でした。
だいぶ寝ていたようです。


するとまた、
「おはよう.いっしょに遊ぼう」

全く同じ声で同じトーンの明るい女の子の声。

昨日の霊感がある従姉の話を思い出し、怖さが倍増。急いで飛び起き、母の元へいきました。


このことを母が伯母さんに話し、伯母さんが霊感のある従姉に話しました。


すると、驚きの答えが返ってきたのです。



「あれは、私の目覚まし時計よ!壊れていてお昼に鳴っちゃうのよ(笑)
通販で買ったキティーちゃんの目覚まし時計」


あぁ、あれはキティーだ。
怖すぎて頭が回らなかったけど、あれは確かにキティーちゃんの声だったのです。


「ポップコーンはいかが?」
あの声と同じだと思いながら、
ちびまる子ちゃんの「とほほ」な気分で、高校2年の夏休み、10年ぶりのブラジル旅行は始まりました。

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