読んでくれて、ありがとう。

「春の真ん中」を読んでくれた友人へ。

 「春の真ん中」がアルファポリスの第6回ライト文芸大賞の青春賞を受賞したのは、2023年春。

 小学校時代、私をいつも図書室へと連れて行ってくれた友人がいます。
 私に図書室の雰囲気の良さや、本を読む事の楽しさを教えてくれたのは、彼女だった気がします。
 私は、この作品が受賞したときに読んでほしいと思った人の中に、彼女の存在もすぐに浮かびました。すぐに知らせることはなかったのですが、受賞の喜びが一旦落ち着いた頃に、よかったら読んでみてくれないかなと、思い切ってアルファポリスのサイトを教えました。

 しかし、彼女は病を患っていて、電子機器はあまり長時間使用できないと返信が返って来ました。画面を見ることがとても疲れてしまうようなのです。
 無理はさせられない。と、思いました。

 それでも、「少しずつ読むからね」と言ってくれた言葉が嬉しくて、私はいつか書籍として自分の本を出すことが出来たら、彼女に届けたいとその時、強く思いました。

 そして、報告をしてから約半年。

 つい先日、彼女から「さっき、やっと、春の真ん中読み終わったよ(^ ^)」と連絡が来ました。
 長い時間をかけて、最後まで読んでくれたことがすごく嬉しくて。
 執筆を続けて、良かったなぁと心から思えました。
「ゆっくりな空気を感じる文章だった」と言ってくれて、私の心が温かくなりました。
 これからも書き続けて行きたいと、執筆の力になりました。

 サイトにいただいた皆様からの感想や反応も、大切な宝物です。
 書けなくなる時もありますし、悩む時もあります。だけど、そんな時はいただいた感想を読み返したり、友達の言葉に励まされたりして、今日も私は執筆しています。
 楽しいからやめられない。
 これからも読んでくれた方に「良かった」と言ってもらえるような作品作りをしていきたいです。

 2024年も始まったばかりですが、次々出してみたいコンテストが盛りだくさんで、あわあわしつつも、一歩ずつ、挑戦していきたいなと思っております。
 頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します(*´-`)

2024.1.22
佐々森りろ

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