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Ririverce
2024年8月5日 22:17
この日、東京の気温は摂氏三十七度にまで達した。ビルのガラスが空に浮かぶ太陽を増幅し、およそ命ある者の営みに適さない過酷な環境を作り上げる。今年も、茹だるような盛夏がやってきた。祖父がこの世を去ってから、歳月は人を待たず、瞬く間に二年が経った。私はこの都会から逃げるようにして休暇を取り、朝から電車に乗って祖父の墓参りに向かった。七月の終わりの街は静かだった。平日の昼の電車は静まり返り、人も