それでも過ぎ去ったもの
配信していない映画を見たくって久しぶりにDVDをレンタルした。
DVDドライブをPCにつないで起動してみたけれど、ぐおんぐおんと円盤が回る音がするだけで全然読み込む気配がない。ドライブが古すぎるんだろう。
そのまま返却するのもしゃくなので、古いMac Bookを引っ張り出してきて、あらためてDVDドライブを起動してみることに。長いこと使ってた思い入れのあるMacだったから、やっぱり好きだな、タッチバーとかなくって、マグネットの電源コードで、USBもHDMIもそのまま差し込める、最高じゃん!なんで新しいのにしたのさ、ほんとに馬鹿なことをしたな、なんて思いながらキーボードを叩いてパスワードを入力したらはじかれてしまった。
ああ、そうだ。シフトキーが壊れてパスワードを入力できなくなったんだ。
そして、昔にこぼしたカフェラテが内部にこびりついていて、修理も受け付けてもらえなかったんだった。思い出した。
それでもなんとかかんとかログインして、ドライブを起動した。映画を見た。
猫は私が仕事以外で何かに夢中になっているのをすぐに察するので、あんまり機嫌がよろしくない。ぶんぶん(8代目?7代目?)を片手に、猫をなだめながら物語を追う。
今日の午前中は、旅行の手配をしていた。
来月は2回、旅をする。そのどちらも、過去に思うように縁をつなげなかった悔恨の地だ。行ってみたかった、というだけで軽やかに旅ができるタチの人間ではないことは承知しているけれど、本当に暗いやつだ。
でも、今、本当に行きたいと思える場所は、たぶんこのふたつだから、行ってみようと思う。そして、くたくたになって帰ろう。
雨上がり、コンビニに行く途中、野良猫が道の真ん中を歩いて気持ちよさそうだった。かわいかった。