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グラコロは神の食べ物

マクドナルドのグラコロは、ウィキペディアによると1993年から発売されているようです。
当時わたしは学生だったので、マクドナルドはよく利用していましたが、名前だけ聞いて

グラタンコロッケバーガーって、クリームコロッケのことだよね?
クリームコロッケって小麦粉とバターと油でできてるから、栄養が偏ってて微妙だな

と感じました。
クリームコロッケはよく母が手作りしてくれていたので、手間のかかる高級な食べ物、という印象がありました。
でも、新商品を食べてみたら、意外とおいしくてハマってしまいました。
ファストフードに栄養とかどうでもいいですよね・・
値段も安くてホカホカで、当時は学生にも優しい値段設定だった気がします。

30年経った今でも人気商品として健在なのは、すごいです。昔より美味しくなってると思うし。

栄養に関しては、特になにも思っていなかったのですが、2019年に腎臓病になってから、グラコロがCKD患者にとって神の食べ物だということを知ることになります。


CKD(慢性腎臓病)にはレベルがG1からG5まであります。
G3までは、とくに食生活の制限はないのですが。G4からはそこそこの食べ物の制限が始まります。
CKDは最終的に人工透析か、腎移植かどちらかの道に進むことになるので、それを少しでも先に延ばすためにする対策の一つです。

わたしは、段階を踏まずに突然G4と診断されたので、知識があまりなくて、最初のうちは食生活になれるのが大変でした。

塩分と、カロリー制限とかだとまだいいのですが、タンパク質の制限や、カリウムの制限もあったので、何をどれくらい食べたら正解なのかわからず。
入院食についている紙(メニューが書いてあります)を捨てずに全部持って帰りました。

カロリーを取らなさすぎると、体内の筋肉を分解してエネルギーに変えてしまいます。そのときに代謝されるもの?が腎臓にとても悪いらしく、ある程度のエネルギーを保ちながら、制限されている食べ物を避けて、塩分もさけて、食べないといけない。

カリウムの制限は今はないのですが、生野菜はしっかり栄養を洗い流してから食べたり、茹でて栄養を洗い流してから食べないといけない。
果物にはカリウムが多いので、夏場はたくさん食べすぎないように。冬もミカンの食べすぎには注意すること。
果汁100パーセントのジュースよりも20%ぐらいのジュースを飲もう。
果汁や野菜のジュースは一日200ccぐらいにする。(カリウム制限時)
どうしても食べたかったら缶詰の果物を食べろとまで言われました。

塩分は当たり前に一日6g前後で、実際量ったりはしていませんが、大体これぐらいだな、というのか舌でわかるようになります。。
あと、少しでも塩からいと、ものすごくのどが渇くのでわかります。
もう身体がそういうふうに変わってしまいました。

と、いうことで、たまにはマクドナルドも食べます。
ポテトは塩なしを注文します。
塩なしでもポテト自体にすこーしの塩味があり、揚げたてはとてもおいしいです。夫も薄味に慣れていて、塩なしのほうがいいと言っています。
ケチャップをつけたりすることもあります。

マクドナルドのハンバーガーは、ネットの成分表で塩分量をチェックしてから、食べれそうなのを食べます。
一つ3グラム(塩分)ぐらいまでならOKで、どうしても味が濃いバーガーを食べたくなったら、注文するときに、

「○○ソースは少なめにしてください」
みたいにいうと、ちょうどいい味付けになります。

聞いてみたらけっこうなんでも対応してくれます。
(ただ、ケンタッキーのポテトは、塩なしはできないので注意してください)


グラコロはタンパク質がほとんど入っていない。
塩分も控えめで、2gぐらい。
だいたいクリームシチューとかビーフシチュー系は塩分が少なめです。
油分が多いので、しっかりとカロリーが取れる。

というわけで、腎臓病で食事制限のある人にとっては神の食べ物なのです・・・

朝マックでも食べられるので、そのときはコンビ(バーガーとドリンクのセット)でじゅうぶん朝ごはんになります。
ハッシュポテトはすこし塩分と油分がきついので、グラコロのときはいらないかなーって感じです。


マクドナルドは最近はポテトを食べるのがしんどくなってきました。
なので、枝豆コーンサラダやグリーンサラダ、ヨーグルトなどが選べるようになってとてもありがたいです。

ただ塩なしとかソース少なめ。とかのオーダーは直接対人じゃないとできないんですよね。
モバイルオーダー系では細かいことを注文できないので、そこが少し不便ではありますが病人の時点で普通の人間ではすでにないので、仕方ないです。


ぐだぐだと愚痴のような文章になってしまいました。
愚痴っていうか、病気の現実です。
病気になると、健康だったころと比べてしまって、元に戻りたいと思うものですが、まったく同じ状態に戻ることはできません。

薬を飲んで副作用があっても、ある程度は我慢を強いられます。
たくさん薬を飲んでいるとそれなりに身体はヘンになりますが、、副作用よりも作用を重視するので仕方ないらしいです。。

昔は薬を飲むのが嫌で、いろいろ抵抗をしていたのですが、わたしも歳を取って先が見えてきた気がしていて、なんでも受け入れるようになってきました。
毎月病院で血液検査しているので、先生はちょっとの変化も見逃さない!!

先生方が、死なない程度にいろいろ対処してくれるので何も心配しなくていいんです。
むしろ、一般の人より長生きするでしょう。

熱が出たりして不安なことがあれば、電話したらすぐ対応してくれるし、大きな病院なのに、とても丁寧でありがたいと思っています。


グラコロも今年はもうすぐ終わりそうですね。
12月のグラコロの時期は、いい思い出が多いので、好きな季節かもしれません。






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