十角館の殺人を読んだ
最近バスケはちょっと見てます。感想記事書く体力はまだ戻ってないけど
今回は読書の記録。
ネタバレありの短め感想です。
ああ、映像化不可能ってそういうことか。
間違いないな、無理だよ…今度のドラマはどうやったんだろう?
犯人の仕掛けたトリック、といえばそれは間違いないんだけど。
なんとなく想像していたものとは全く異なる角度だった。
そしてそれを傍観できたのは私たち読者だけなんだよな。彼が島にも本土にもいたことを。
あの一行が指すところって、私が思っているあの一行なのだろうか。でもきっとそうなのだろう、あとでググってみよう。
具体的な根拠は無しに、冒頭で出てくる青年はヴァンなのではないかと直感的に感じながら読み進めていた。
体調が悪いところも怪しいし、島に先に行ってるし。一人の時間が長い。
それに他の面々が、犯人らしさがあまりにもなくて…
だけど途中からは、エラリイの推理に魅せられ、中村青司生存説を推してました。
ポウが殺されてからは一瞬、またヴァンやっぱり怪しくないか…?とは思ったけど特に根拠は無く。
最後の2人までヴァン生き残ってるのなんか気になるなあ…とは思いつつ…読み進めました。
そして、驚かされた。十章の最後。
小説を読んでいて、ここまでしっかりと衝撃を味わうのは初めてだった。
なんとも嬉しい気分になった。展開を知らずに、ちゃんとこの感覚を味わうことができたことが本当に良かった。
なにより、ヴァンが怪しい!と踏んでいて、それ自体が正しかったのにも関わらず、しっかりと欺かれた爽快感。「ああ、ミステリを好きな人はこの感覚の虜になったんだ」と感じた。
過去にアルコール中毒で亡くなった恋人のための復讐が犯行動機というのも、明快で良かった。それに、その亡くなった事実がそれ以外の何でもないことも良かった。
(あの時実はこんなこと(裏話とか、ヴァンの知らない事実)があって…的な展開じゃなくて良かった)
面白かったな、こんなに面白いミステリ今まで読んでなかったの勿体なかった!!
というか、アガサクリスティの著名な作品未読なんです…そして誰もいなくなったを読んでたほうがこの作品を楽しめたようなことを聞いたので、遅くはなったけど読もう
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