50歳を過ぎて始めたこと その1 禁煙

煙草を吸い始めたのは20歳頃であったと思う。
もう30数年も前のこと、、、
両親ともに喫煙していたので嫌煙家であった私が、煙草を吸い始めたのはその時につきあっていた男の影響である。
その男が煙草をやめる気がなかったので私が、男をやめるか煙草を始めるかの選択で男を選んだからだった。
そして、当時は煙草はファッションの一つでもあった。
気軽に道路や飲食店で吸えなくなった令和の現在からは考えられないことだが、あの時代 真っ赤なルージュで煙草をふかす姿は、イかした女の象徴であった。と、こう書けば昭和を生きてきた皆さんは、山口百恵さんが黒のつなぎを着て真っ赤なルージュでたばこをふかしたポーズで歌を歌っている姿を思い浮かべるのではないでしょうか。あの歌はなんだっただろう、、記憶は定かではないが、ロックンロールウィドウあたりか、、、
そんな時代だったので吸い始めてからは、煙草をやめるという選択肢はあまりなかった。初めてやめることを意識したのは妊娠中。妊娠中の禁煙は特に苦しんだ記憶はない。母性のなせる業か、、しかし、その後乳離れした後に復活。そして40代に突入。そのころには、一日ひと箱位吸っていた。ここまで喫煙歴に年季が入ってくるとニコチン依存で一日吸わないとそわそわして煙草のこと以外考えられなくなってくる。

40代からは息切れなどや痰が絡むなど、自分の体の健康に不安になってきて誕生日が来ると 今日は禁煙記念日、今日から禁煙がんばるぞーと宣言してみる。が、ここまで喫煙歴に年季が入ってくるとニコチン依存で一日吸わないとそわそわして煙草のことしか考えられなくなってきてまぁいーや禁煙はまた今度と、、毎年同じことの繰り返し。
そんな私が本気で取り組んだ禁煙日は50歳を数年すぎた2021年11月20日
ほんとのほんとの禁煙日である。誕生日でもなんでもない日が禁煙記念日となった。
その年、いつものように恒例のえせ禁煙記念日行事をすませこれではいかん!本気にならねば長年の喫煙が原因の脳梗塞や動脈硬化や心筋梗塞や糖尿病や息切れや肥満や貧血やなんやらかんやらで来年死ぬぞ!!と自分を脅して、かかりつけ病院の扉をノックした。喫煙外来である。
もう、自分の力では無理だった。お金と時間と応援してくれる人(医者と看護士)の期待に応えるという後戻りできない状況に自分を追い込んで無事禁煙できた。つらかった、、依存から抜け出すのはほんとにつらかった。頑張った自分をほめてあげたよ。ほんと偉いよ自分!!あれから1年半煙草を吸いたいという気持ちは全くなくなった。実は私の家族 夫と子供二人は喫煙者である。近くで吸われても特に嫌煙の気持ちも喫煙の気持ちもおきない。
思うのは煙草のにおいはいい匂いだなぁーとただ、思うのみである。うん、もう一生吸わない自信がある。先生には、もう一生分の煙草は吸ったでしょう?と言われた。その通りだ。煙草を吸わないことで健康を手に入れた。が、煙草をやめたことで7キロ太ってしまった。健康のために今度はダイエットをしなければならない。本気出したらまたここでご報告したいと思います


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