見出し画像

お散歩ホーチミンシティ

ホーチミンシティ、サイゴンはベトナム戦争終結の地である。サイゴン陥落によってベトナム戦争は終わり、ベトナムは統一されたのだ。

悲惨なベトナム戦争の記憶をとどめるためにホーチミンシティにはWar Remnants museumがある。アメリカによる戦争犯罪を後世に残すための重要な展示である。ベトナム共産党はアメリカ、すなわち南ベトナムのが敵であったため、プロパガンダ要素が強いことは想像に難くないが、それでも毒ガスによる虐殺と遺伝による数十年に渡る奇形の苦しみやヘリコプターから突き落とす処刑、灼熱下におりに閉じ込めるとか有刺鉄線での拷問はとても見ていられるものではなく、写真をとるのもはばかられた。

現代のホーチミンシティは活気のある街である。緑も意外に少なくない。

ホーチミンシティの通り

サイゴン川が流れ、そこから見る日の出は大変結構なものである。

日の出

サイゴン川沿いはジョギングをする人たちが多く、日の出前からにぎわっている。公園では集団で体操するグループもみられ、すでに発展途上をぬけつつある印象を受ける。
夜は電子の看板が川面に映えてきれいである。

サイゴン川の夕べ

またサイゴン川の朝はウエディング写真を撮ってる人たちが多く、ドレスきたまま侵入禁止の柵を超え、古い桟橋の先で撮影している風景も日常である。

さて、ホーチミンシティではバイク優先である。

バイクの海

どこにいっても多くのバイクが走っており、自動車と人の隙間をぬって走るリスク高い系暴走族といってもよい。しかも赤信号でも止まらない。これは自動車でも一緒であった。すなわち、信号が変わってすぐに渡ろうとするとひかれるのである。道路を渡るときは信号が青でも赤でもなくても、よくまわりを見て手をあげ、自分の存在を示しながら渡らないと一生渡れない。

そして三人乗りも普通に見られる。

原付きに三人乗り

またバイクは歩道も走る。ホーチミン市民は歩く代わりにバイクに乗っているのかと思えるような日常である。

歩道はバイクのもの

人が止まってバイクを通しているが、そんなことだからバイク乗りがつけあがるんだと思う一方、歩行者よりもバイクが多いので、大多数に合わせた状況だとも思える。

かつてベトナムはフランスの植民地であったためにヨーロッパ風の建物も見られる。

サイゴン郵便局

サイゴン郵便局はいまでも営業しているが、半分以上は土産物売場だ。

ホーチミンの絵

サイゴン大教会も有名だ。

ブックストリートからサイゴン大教会をみる

キリスト教徒は仏教徒についで多いが、絶対数では700万人なので約一億人の人口と比べるとそんなに多くないんじゃないかと思う。

オペラハウスは入って見たかったが、公演がなく見れなかった。

オペラハウス

ベトナムは共産党一党独裁の社会主義共和国である。しかし支那とは違った印象を受ける。支那は鎖国に向かっていて、支那アプリのwechatがないとものも買えないし、このごろはスチュワーデスがワインという単語すらわからない。街には警官も多い。一方、ホーチミンシティはオープンな感じで、英語は通じないものの、他の自由主義国のように、そんなに違和感なく過ごすことができる。イベントも普通だし、街に警察官もあんまりいない。写真撮っても支那のように難癖つけて逮捕されたりしない。

ペプシイベント

一党独裁なのでプロパガンダも多いが、軍人がやさしい顔で描かれていたりする。

鳩と軍人

ベトナムはじきに自由主義化するのであろうか。TPPに加盟できたことから考えるともうready to goなのかもしれない。
(Mar/2024)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?