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グッと来る物語

今回はただ私が好きなものを紹介しようと思う。

近年のドラマの中では、もっとも心に残る物語になった。
好きだと軽々しく口にしたくない、それくらい特別なのが「Dr.コトー診療所」だ。
毎晩23時半に仕事を終え、ベッドの中で1話ずつ楽しみに観ている。在宅ワークの私の癒しだ。

撮影地は与那国島

舞台は八重山諸島のひとつである与那国島。
与那国島は、今年の9月に訪れた竹富島や小浜島よりも僻地にある。
石垣島から船では40分、飛行機では30分かかる、日本最西端の島だ。

そんな島の美しい景色や人々の暮らし、登場人物の魅力が丁寧に描かれている物語。
監督がこだわりが強く、曇り空なら撮影が止まると言っていた。
こだわりが強いから、あの素晴らしい映像が取れたのだろう。

島での暮らし

ドラマを通して、島の人の暮らしを想像している。

最先端の医療器具がなく、病院も少ない。
島民は高齢者が多く、病気になる人も多い。もし病気になっても本土には入院しない。
寿命が縮まったとしても、島で最後の時を迎えたい。
ドラマの中で、島民の気持ちや実情を描いているんだろう。

学校に関しても、本州とは事情が違う。
島には小学校、中学校までしかなく、高校は石垣島か沖縄本土で寮暮らしになるんだろうか。
大学は、必然的に本州に行くことになる。
就職する時に、島に帰って来る人がいるのだろうか。
何年か働いてから、ふるさとに戻る人がいるのだろうか。
近隣に京都や大阪、愛知がある滋賀に住む私にとっては驚きの事実だった。

魅力的な登場人物たち

個性的で人間味がある登場人物たち。
特に目が行った魅力的な2人を紹介したい。
1人目は、千石規子さん。

夫を亡くし島にひとりで暮らす村の長老であるつる子おばあちゃん。
島の助産師として3000人もの赤ちゃんを取り上げてきた。
口が達者で頑固だけど、人思いの優しいおばあちゃん。
2004年のドラマに出演していたけど、もう亡くなられていると知りショックだった。

2人目は、朝加真由美さん。

柴咲コウさんのお母さん役である朝加さんの、優しく強い所に胸を打たれた。
あれだけの困難があっても、強くいられるひと。
家族を支えているのは、間違いなくお母さんだ。
女性の強さが見えるドラマだと思った。

あれから16年

最後に放送されたのが、2006年のドラマ。
あれから16年経って、島の景色は変わらないのだろうか。
登場人物たちはどう生きていたのだろうか。

映画公開が12月16日(金)に迫っている。なるべく公開初日に観に行こうと思う。


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