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あおのむらさき (詩、朗読)

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過去と云ってしまうには、まだ真新しい言葉たち。 2014→
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2016年9月の記事一覧

9月30日のサウンドノート

梁川梨里(やながわ りり)

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水瓶の底(朗読)

現代詩手帖2016年8月佳作

水瓶の底

水瓶の底

波かしら跨ぎ沈まない爪さきの水を渡す

吉凶を占うために顔を叩くと新しい面が割れた
透明を掬うための手は養生された葉の脈に保管され少女の裾を祓う

鄙びた裁縫屋の開店を知らせる何着かの服がゆたりと風の蓋をして潜った位置から右へスライドした

煤けた窓硝子を覗き込むには
車道からの距離は遠すぎて
黒いワンピースが手招くので
目を置いて帰った
次の日にはもうなくなり
わたしが目をつけたことが
誰かに知

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