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発熱外来で抗原検査を終えるまで約7時間30分かかった話

【ご注意】題名の通り、今回医療機関にかかり「大変だったなあ」と感じた経験を綴っていきますが、特定の医療機関を非難することを目的としておりません。一個人が見た狭い景色であることをご理解いただき、本投稿をお読みいただけると幸いです。

医療機関を探すまでの道のり

バレンタイン前の2月某日、風邪・発熱症状を発症してしまった私は、コロナの検査を受けようと医療機関を探していました。

私の風邪症状は以下の通りで、

1日目粘着質な鼻水喉のイガイガ、夕方から翌朝にかけての発熱(高熱ではありませんでした)
2日目:同様に鼻水、夕方から夜にかけての発熱

という状況でした。

コロナの検査を受けようと調べ出したのは、発症2日目の午前中です。

私の住む地域で、風邪・発熱症状のある人が医療機関に受診するには、

かかりつけ医か近隣の医療機関に電話で相談し、検査をする必要があると判断された場合は検査実施

というルールがあるとのことでした。

そのためまずは、かかりつけ医に問い合わせることにしました。すると、

かかりつけの内科:「発熱外来に行ってください」

と言われて電話が切れました。

その他の近隣の医療機関を調べても、症状のある人の受診や検査は受け付けていないところが多い状況でした。

私が住む地域では、「無症状の方には無料でPCR検査ができます!」という、素晴らしいサービスを提供しており、いくつかの近隣の医療機関はその売り文句を掲げていました。

しかしこのサービスは当然症状のある人には対象外なのです。

この時点でわかったことは以下の通りです。

無症状の人→医療機関受診・PCR検査ともにOK
症状のある人→医療機関受診・PCR検査それぞれNGなところ多数

つまり、既に症状のある人を受け入れてくれて、且つPCR検査をしてくれる医療機関を探すハードルが非常に高いことがわかるかと思います。

そんな中、PCR検査はできないが、コロナの抗原検査可能な近隣の発熱外来があったので電話をかけてみました。

発熱外来A:既に今朝で締め切っちゃったんです。すみません。

ここの病院は電話で予約するシステムをとっていて、既に定員が上限に達し、締め切ったとのことでした。しかも、明日は休診日とのことです。

気を取り直して、もう一つの発熱外来に電話してみました。

発熱外来B:うちは電話はしてなくて、朝並んでいただいているのですが、今日は朝8:30で締め切ったんです。みなさん朝8時から並んでますよ。

とのことでした。ここは朝並ぶ先着順のスタイルを取っているとのこと。翌日も営業しているということだったので明日の朝並べば間に合うかもしれません。次の日行ってみることにしました。


発熱外来へ~約7.5時間の道のり~

この日で発症から3日目でした。症状は、

3日目:鼻水、痰のからみ、咳、体温は平熱

という程度で、体力もあったので例の発熱外来Bに行ってみました。

以下時系列に書いていきます。

【7:55】発熱外来B到着。屋外には既にかなりの長い列ができている。並び始めると、私の後ろにも続々と列ができている。

【8:30】整理券と問診票が配られ始めるが、時間がかかっている。なお、屋外に居るが、既に凍えそうな寒さ。

【9:00】整理番号43番をゲット。後に上限55人であることを知る。

整理券には、「あなたの受付は10:00からです」と書かれている。そのため家に帰るか、車の中で待つようにと言われる。屋内には入れないとのこと。家に帰るには遠いし、車で来ていないので、泣く泣く屋外で待機することに。

待っている間、整理券と同時に配られた問診票を書いておくようにと言われる。既に手が冷たくなりすぎて指が思うように動かない。問診票を書くのも一苦労だった。

【10:00】予想はしていたが、まだ呼ばれない。呼ばれているのは、わたしよりももっともっと前の番号の方々だ。

【11:10】番号が呼ばれた!整理券や保険証をスタッフの方に渡した。スタッフの方は保険証のコピーを取りに行って帰ってきた。この後の流れを説明され、別の建物に行くように誘導される。

その建物まで行き、スタッフさんに声をかけると、「今ここには待つスペースが無いから、一度お帰りいただくか、近くで待っていてください。時間が来たら、携帯電話に連絡するので」と言われた。

この時点で屋外で待つこと早3時間。私はもうこれ以上、屋外で待てない!と思った。身体は冷え切っていて、既に足の爪先の感覚は無くなっていた。

【11:45】途方に暮れていたが、少し歩いたところにあったチェーン店のカフェに入ることにした。私が感染者の可能性もあるのに、申し訳なかったが、店内は空いていたので、ここで暖を取ることにした。ミルクティーを注文した。

【12:45】呼び出しの電話が来た。

2杯目に注文した紅茶はまだ半分コップに残っていた。私はそれを一気に飲み干し、病院へ向かった。

【13:00】さきほどの建物に戻ると、発熱外来の患者用の入り口を案内された。そこを入ると小さな待合室になっていた。すぐに名前が呼ばれ、抗原検査が始まった。

【13:30】胸部のレントゲンを撮るため、また呼び出された。

【13:50】看護師さんが来て、問診票を回収され、脇で検温、血圧測定、パルスオキシメーター測定をやり、いくつか質問を受けた。(近しい人の濃厚接触者の有無や、公共交通機関の利用の有無等。)

【15:00】やっと診察室の前に通され、すぐに呼ばれた。

結果はコロナ陰性だった。

ただ、抗原検査は100%のコロナ陰性を証明するものではなく、「コロナの可能性低め」程度に捉えてください。と言われる。

ちなみに、他の方が診察されている声が結構漏れていて、聞こえてしまったのだが、「陽性」と言われている方も多く、今後すべきことなど、この後の流れを説明されていた。

そして、お会計へ。合計約5000円のお支払い。若者には厳しい出費となった。

【15:10】(熱はもう無いが)解熱剤が処方されているので、薬局へ。

【15:30】やっと解放され、帰路に。

以上、計約7時間30分


まとめ

抗原検査を受けることになり、今の医療現場というものを垣間見ることになりました。その中で、医療に関してはド素人の私が感じたことを以下にまとめます。

症状がある患者の受診が可能で、且つ検査してくれる医療機関を探すのが難しかった

ネット検索が得意な世代だったとしても、自分が受診可能な医療機関の検索には時間を要しましたし、実際電話してみると既にその日の予約が埋まっていることなどもあるので、早急に医療機関を受診したくてもなかなかできないのが現状でした。これは住んでいるエリアにもよる問題かとは思いますが、病院の少ない地域は現実的に行くことのできる病院も限られるため、尚更困ると思います。

そして、ネット環境が無い人、及び携帯電話やスマホ・パソコンを使えない人、疎い人は、調べることすら難しいと思います。


先着順よりも電話やネット予約の方がいいと思った

先着順であれば、電話やネットで予約する煩わしさが無くていいのかな~となんとなく思っていましたが大間違いでした。屋外で待つことになるとは想像もしていませんでしたが、それはそれは本当に過酷な時間でした。私は平熱でしたが、発熱していて立っているのが辛いくらい体調の悪い人には耐えられないと思います。

その点、やはり無駄な待機時間を減らすためにも、電話やネットで予約できるところを探す方が無難だと思いました。


以上、私の抗原検査を受けるまでの記録でした。皆様の参考になれば幸いです。

しかし!諸事情により、どうしてもPCR検査を受けなくてはならないということになりました。

PCR検査は受けられるのか!?結果は!?次回投稿をお待ちください。

次回投稿はこちら





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