生命の限界点の行方

零れ落ちてしまっているもの

掬い上げれないでいるもの

塵に埋もれているのに気づかない

沼に落ちても気づかれない

誰が見つけてあげるの

誰が手を差し伸べてあげられるの

罵って争い合っては堕ちてゆく

こんな世界にいたくないのになぁ

こんな世界なくなればいいのになぁ

あんなやついなくなればいいのになぁ

おんなじ目に合えばいいのになぁ

笑っているあいつが憎い

幸せなやつが許せない

親のせい　社会のせい　何かのせい

逃げ込むのはネット世界

罵声晒した名も無き主

無間地獄の負のループ

創り出された完全成果

願い祈った救いの遅延

自ら引き寄せる災いの渦の目

全てが消えてしまえばいいなんて

死んだ方がマシだって

呪って自ら穴の中

行き着く底は宙の藻屑

今日も横目で眺めては蓋をする

闇は見たくないと目を逸らす

愛語る心なきメッセンジャー

知らぬ存ぜぬ善良市民

起きたことは変えられない

時は進ませることしかできない

止まることなき浄化の嵐

愛を知らない人間が

画面の向こうでアイをうたう

そんな社会で造られたシロモノは

果たして希望になり得るか？

本当の悪はどこに巣食う

向き合えないのは己の弱さ

改心してひっくり返せるまで

現象世界の洗濯は続くだろう

生命イノチはどこまでも

愛のあるべきカタチを模索してゆく

全ては思いの在るままに