愛言葉

まだわたしを惑わすの

甘い言葉で操ろうとしないでよ

そんな駆け引きなんか

必要ないのに

闇に囚われたままのあなたの心

なのに　どうしてこんなに愛しいの

ここへ来てと願う

触れたいと思う

まだ疑ってしまうのは

あなたが悲しそうな顔をするから

けれど求めてやまない

泣きたくなるくらい

全てを水に流せたら

どんなに楽なことだろう

勇ましさも　力強さも

憧れたけれど

わたしはあなたの弱さと脆さを愛したの

奥底に眠る　

痛みを知った　あなたの優しさを愛したの

一人寂しさを抱えたあなた

心の封印を解いて

この手に触れて

顕現して

どうか器に注いで

どんな姿のあなたでもいい

この手で抱きしめたくて

その胸の穴を塞ぎたくて

それが本物だというのなら

稲妻のような衝撃を

起こしてよ

そしたら全てを信じられる

ここを越えないと

前へ進めないというのなら

全てを真っさらにしてみせるから

もう待ちくたびれたの

梯子をかけるから

早くここまで登ってよ

この形ある世界まで

あぁ　愛の光透波ことばが止まない