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セガサミーフェニックスはブランディングでもっと輝く


遠い昔の、インタビューの記憶

気にし過ぎだと思うけど

U-NEXTパイレーツが2019-2020シーズンに優勝した時、セガサミーフェニックスは2位だった。
その時のインタビューでシーズンMVPの魚谷さんがこういったニュアンスで話されていた記憶がある。

「誠一さんがいたから」
「誠一さんに連れてきてもらった」

それを聞いた時、色々と気にし過ぎな私は

「チームで戦ってきたのだから、茅森さんや和久津さんのことにももっと触れて欲しいなー。。」

と思った記憶がある。

二人はそのインタビューを聞いてどう思ったのだろうと。
勝っているときは良いけど、負けているときにきっと素直に励まし合えないのではないか…そう感じた。

記憶は全くアテにならない

その後のインタビュー記事で、魚谷さんが「チームで、みんなで戦ってこれた」といった発言をされていた。

そりゃそうだよね、と安堵しつつ、魚谷さんごめんなさい、と心の中で一人謝った。
最初のインタビューも恐らく聞き間違いだったのだろう。

パイレーツ推しの私としては、セガサミーフェニックスは来期以降もこのインタビューの通り大きく羽ばたいて、ずっと手強い相手になっていくのだろうなーと感じていた。

2023-2024 レギュラーシーズン

時は過ぎ、セガサミーは和久津さんから東城さん、そして今シーズンになって誠一さんから醍醐さんにバトンタッチした。
誠一さんが選手を辞められた時点で、多くの有識者の方々が醍醐さんの加入を予想していた。
私も醍醐さんか、元太さん辺りになるんじゃないかなーと思っていた。

レギュラーシーズン全体的には、BEASTの参入もあって例年以上に盛り上がっていたように思う。

猿川さんが序盤に負けていたとき、RTDで断トツラスのトータル成績から盛り返して次のステージに進んでいたことを思い出し、結局最後は上がってくるんだろうなーと思って見ていた。

今期は惜しくも敗退してしまったけど、最後まで盛り上がったのは間違いなくBEASTの存在が大きいと思う。

またパイレーツ推し、ロボゴー推しの私としては、複雑な気持ちもありつつ、首位通過を心から喜んでいた。

一方、セガサミーは残念ながら最下位で終了となった。
選手がSNSで来期への豊富や今年の無念さを語っていたが、不甲斐ないといった非難もあった様で、あの茅森さんがファンのために色々と思いを綴ってくれていた。

チームブランディングって重要だよね

全然話は変わるが、Mリーグにおいて最も重要やファクターの一つにチームブランディングがある。

Mリーグにおけるチームブランディングとは、視聴者がそのチーム名を聞いた時にどういった印象を抱くか、といった潜在意識の部分になると思う。

ブランディングはチームの人気に直結しており、固定ファンの獲得、もっと分かり易くいうと収益の面でも大きな影響がある。

雷電の場合

わかりやすい例がチーム雷電で、彼等はMリーグ発足当初から

「雷電の麻雀は面白いんです」

という決め台詞(キャッチコピー)を用意していた。

所属しているチームメンバーも基本的にそのキャッチコピーに則った麻雀を打つことでチーム全体の一体感が生まれ、結果的に一定数以上の固定ファンを獲得している様に感じる。

一昨年みたいにめちゃくちゃ負けることもあるかもしれないけど、ファンが好きでいてくれるチームなのであれば、長い目で見れば成功と言えるのかもしれない。

パイレーツの場合

パイレーツも昔は天鳳が1つのアイデンティティで、コバゴー、アサピン、キングは勿論、アッキーナも天鳳で好成績を残しているメンバーだった。

チームのコンセプトがはっきりしていたからなのか、初年度のおしパイの微妙で心地よい雰囲気に惹かれたからなのか、アッキーナ加入後もとにかくチーム全体に家族的な一体感があった。

そんなパイレーツが凄く好きだったし、だからこそアサピンとキングが離脱する時は本当に悲しかった。

その後じゃがと優さんが入って、チームコンセプトが「圧倒的に勝つ」になった(と記憶している)。
麻雀の性質上、この目標についてメンバーがどう思っていたのかなーと多少気になっているが、実力的にもメンタル的にも申し分ない2名が加入したことで、安定感は相当増した気がする。

昔の様なアットホーム感は無くなってしまい、ブランディングという視点だと今後の課題はあるかもしれない。
とはいえコバゴーとアッキーナという超主軸の2人に個性ある2人の強者が上手く混じっており、継続してパイレーツを推ししている人は結構多いのかなー、と思っている。

セガサミーフェニックスはどうなのよ

名は体を表す

セガサミーは、おそらく近藤監督を中心に優勝を目指すチーム、というコンセプトがあったのだと思う。
選手としては引退したけど、監督しても不撓不屈の意思で戦い、「不死鳥」のように復活して優勝する、というストーリーだ。(多分)

こう考えると、セガサミーフェニックスの「フェニックス」というネーミングは本当に素晴らしいと思う。

また近藤さんは既存のメンバーは勿論、新加入の醍醐さんからの信頼も厚い。
そういった視点でも、近藤さんを監督にする、というコンセプトは非常に面白かったしワクワク感があった。

監督の仕事が伝わりづらい

一方で選手が監督になるケースが初めてということもあり、近藤監督もどの様に進めるべきか、立ち位置含めて迷っていたのかもしれない。

X を見ても「ご視聴ありがとうございました」といった投稿は見かけるものの、チームとしてどう進んでいるのか、といった発信をどこか近藤監督からも期待してしまっていた。

これは「監督の仕事をしていない」という意味ではなく、もう少し情報発信をして監督として既に大きな役割を果たしている、というのを積極的に伝えていった方が良かったのではないか、というニュアンスが近い。

負けているシーズン終盤に、

「誠一さんに出て欲しい!」

といった声が出てしまうのはある程度仕方無いと思うが、来期以降はこういった声が減ってくると良いなと。

セガサミーのチームブランディングを考えよう

一般的にブランディングとは、この商品って〇〇だよね、と相手に思ってもらうことだ。
先ほども少し触れたがMリーグのチームに置き換えると、消費者(ここでいうファン)がそのチームに対してどんな印象を持っているか、となる。

まず前提として「Mリーグを見ている人が何を望んでいるか」を定義することが重要だが、多くのファンが望んでいることは「麻雀による予測できない物語と人を絡めた感動」だと思う。

そういった視点で考えると、来年度からは今までの成績からの復活をテーマに、色々なところで、

「不死鳥」

というイメージを改めて浸透させる活動をしたらどうだろう。
そしてそのために以下のことをやってみてはどうか。

  1. 現メンバーのブランディング

  2. 新加入選手取得時の一貫性

1.現メンバーのブランディング

現メンバーのブランディングに関しては、何かからの復活的なエピソードを熱闘Mリーグや近代麻雀のnoteにでもアップしていくと良いと思う。

特に新加入の醍醐選手は自分でストーリーを作るのは難しい気がするので、綿密に計画して売り出していかないと、結果だけ切り取られて数年で首候補になってしまう可能性がある。

こういった売り出す部分に関しては個人任せにせず、チームでフォローできるようになっていると人気がもっと出るはず。

サクラナイツはこの部分が凄く上手いなーと思う。
そして恐らく、セガサミーもすでにやっていると思うので、あとはそれをどう回りに伝えていくか、といったところかもしれない。

2.新加入選手取得時の一貫性

今後獲得する選手のコンセプトも、例えば「復活」というテーマがあった方がそれに則した選手を取りやすい。
チームコンセプトもはっきりしていて尚良い。

凄く雑に言うと、アサピンとかキング、まる子が復活すると喜ぶファンは一定数存在する。
すでに去ってしまった元Mリーガーの復活先になっても面白いかもしれない。クビにしたチームとの因縁も作りやすいかなと。

まとめ

冒頭の話と繋がるのだけど、セガサミーフェニックスはその他のチームよりも個人で活動しているイメージが強い。
もしくは、そういった情報発信がMリーグ視聴者に届いていない可能性がある。

色々と書いたけど、チームコンセプトがあると応援しやすいしもっと好きになる。

セガサミーは素材であるメンバーが魅力的な分、チームのコンセプトと個人の活動を紐づけてもう少し味付けを工夫すれば、もっとメンバーが輝いてくると思う。

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