【世界遺産×音楽】音の定義はピタゴラスに始まる︎⁉︎
みなさん、こんばんは🌟
今日はいつもと少し違う視点から綴ってみます✍️
「音楽の歴史」をまだ書いていなかった…
とも思っていたのですが、実は音楽の起源自体はメソポタミア文明、と言われています。
※メソポタミアの遺跡では、ギターの祖先でもあるリュートやハープ等の弦楽器、フルート等の管楽器が実際に発掘されています🪈
と言っても、メソポタミア以前の時代は記録が残っている訳では無いので、あくまで現時点の研究でわかる範囲の「最古」なのです😌
今後、新たな発見や研究等により、「最古」が更に古い時代になる可能性もありますよね✨
⤴このお話も、いずれ別の記事にしたいです☺️気長にお待ちくださいね🙇♀️笑 メソポタミアに関連する世界遺産も沢山ありますよ🤩
メソポタミアから時は流れ、本日のテーマは
「音の定義」について♪
今では当たり前の、「ドレミファソラシ」という「7音音階」はいつ、どのようにして生まれたのでしょうか?
それでは、ここから2500年ほどタイムスリップしていただきます!行ってらっしゃいませ🙋♀️笑
ピタゴラス(B.C.582~B.C.496)と「音の定義」
ピタゴラスは、古代ギリシアの数学者・哲学者であり、「三平方の定理」などでも有名な人物ですね。
ある日、ピタゴラスは散歩中に鍛冶屋の前を通りかかった際に、鍛冶職人たちが打つハンマーの音が聞こえてきました🔨
そのハンマーの音が美しい響きの和音と、不協和音があることに気が付いた彼は、
鍛冶屋で様々な種類のハンマーを使わせてもらい、調べることとなりました。
(大きさや重量など、綿密に調べたそうです)
すると、美しい響きが奏でられる2つのハンマーの重量比は、単純な整数比となることを発見します。例えば「2:1」「3:2」などといった単純な比率であることが分かったのです✨
その後、更に研究を進めていく過程で「モノコード」という楽器を発明します。
※モノコードとは、1本の弦を張って振動を利用して音程を計測し、「音律」を規定することを目的とした楽器です。
彼はモノコードを2台使い、美しく響きあう弦の長さを調べました。
その結果、やはり上記のような「2:1」「3:2」「4:3」などの単純な整数比の時に美しい響きになることが分かりました。(例えば「2:1」だと1オクターブ離れた音同士)
ピタゴラスが鍛冶屋の前を通って良かったですね☺️🔨散歩はやはり脳が冴えますね!笑
そして鍛冶職人の方々も、親切に協力していただきありがとうございます💖笑
このようにしてピタゴラスは、これまで感覚で聞こえていた美しい響き(ハーモニー)を、初めて「数値化」し、現代も使われている「ドレミファソラシ」の音階を定義することができたのです。
古代人たちも、現代人たちも、"美しい"と感じる和音、ハーモニーの数々。これも「顕著な普遍的価値」かなと思います☺️🎵
『サモス島のピタゴリオンとヘラ神殿』
今回は、ピタゴラスにゆかりのあるギリシャの世界遺産をご紹介します🇬🇷
『サモス島のピタゴリオンとヘラ神殿』は、紀元前6世紀に栄えた都市国家「サモス」の往時の姿を伝える遺跡群が登録されています。
エーゲ海の東部、トルコ沿岸のイオニア地方に浮かぶサモス島は、ギリシャ神話に登場する「ゼウス」の妻「ヘラ」の誕生地とされており、ピタゴラスの誕生地でもあります。
※🔴がサモス島です。こう見るとかなりトルコに近いですね。
ピタゴラスはサモス島の港町「ティガニ」で、宝石細工師の家に生まれました。
※因みにピタゴラスは「サモスの賢人」とも呼ばれていました。
「ピタゴリオン」は、古代ギリシア・ローマ時代の遺跡が残る、要塞化した港町です。元は「ティガニ」という名称でしたが、ピタゴラスを輩出したことに因み、1955年に現在の名称に変更されました。
「ヘラ神殿」は、最初のものは紀元前750年頃に建てられたとされますが、その後は様々な建築様式で4度も造営が繰り返されました。
※ゲルマン人の侵攻などによって神殿は破壊されたため、現在は一本の円柱と遺跡のみが残っています。
おわりに
今回は、「音」の定義に焦点を当てて書いてみました🎵
「ドレミファソラシ」の7音音階の始まりにピタゴラスが関わっているのは、少し意外だったのではないでしょうか☺️
また色々な視点から世界遺産と音楽について綴っていこうと思います🎵今回も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️❤️
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