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第3回学習会レポート 若者の影響力を高めるにはどうすればいいのか?

書き手:高校生メンバー

「若者についての議論を、若者がしよう」の第3回学習会を7月31日(日)に行いました。
今回のテーマは「若者の影響力を高めるにはどうすればいいのか?」です。

●まず、我々は『若者の影響力を高める利点』について話し合いました。
これについて、参加者からは、

・若者自身にいいことが返ってくる
→若者が選挙に行くなら政治家が若者にとっていいことが増える
・基本的人権が皆にある 若者参加が必要
→若者参加がないと自分たちが政治をするとなったときに自分たちが不利な状態。それが続いていく

という意見が出ました。

●次に、本題である『 若者の影響力を高めるにはどんな方法があるか? 』について話し合いました。
※今回は1人3分で少人数のグループごとに話し合い、全体で意見共有しました。

我々高校生からは次のような意見が出ました。

グループ1:
・JK課(鯖江市のプロジェクト)のように、若者がまちづくりに直接関わる事が出来る政治やイベントを作る。これは、直接意見が反映され、政治に対する意識が変わったり、周りの人にも影響があるのではないか。
・有給休暇を増やす。これで、大人の地域活動へ参加する時間が増える。そして、子供も親の政治参加等を見ることで、彼ら自身も少なからず社会への興味や関心も高まると考えられる。
・探求型の授業の推進。学んで、それを社会への課題と結び付けて考えられる授業にする。実際に、とある参加者の高校ではそのような授業だった。これにより、社会への問題意識も高まり、社会への意識も変わるのではないか。
・SNSで考えを発信する。若者の多くはSNSを利用している。インフルエンサー等の、政治に対する考えを見たりして、そこから影響して、社会への意識が変わるのではないか。
・ボランティアに参加する。社会活動への興味や関心が高まるのではないか。

グループ2:
・知識の欠如が原因なので、それについて興味を持たせる。例…どういうところに入れるのか
・行動に移しやすい環境づくり。例えば署名活動がしにくい。ネット、SNSなどで20〜30代くらいがやるとよい
・実践方法を知る。条例の変え方や、署名の方法等はやり方を知らなければ出来ない。

グループ3:
・社会参加を勧めておきながら、学校はバイトなどを禁止している。どうにかすべき。
・ボランティア活動にもっと参加できるとよい。特に若者や学生対象のもの。
・SNSを活用した目安箱。行政についてのものなら、影響力も高めやすい。
・選挙についていったらあっさり終わったことから、選挙が容易いということをアピールしなければならない。
・世代を超えた交流、活動している若者を取り上げる。

●そして、小野寺さんの発表を聞きました。
①1960年代 若者の世代(団塊の世代)
人数が多いことで、消費量が多かったり、経済成長が著しいことで、『若者文化』が生まれた。
②少子化は天国か地獄か?
天国:若者の人数が少なくなり、会社は新入社員を入れることに必死である。そこで、会社の待遇や環境が良くなり、若者にとっては働きやすくなる。
地獄:人数が減ることで、社会生活に影響する。
→良い場合と悪い場合がある。
③リーダーシップこそが鍵?
リーダーシップとは、状況を動かす力である。伝わるだけでなく、実際に動いていけるようにする。そして、一人だけでなく、全員が持っていると良い。
④ダメな会議にどう付き合うか?
ダメな会議の時、次の二つの行動がとれる。
・ダメだから、適当に内職でもしてやり過ごそう。
・より良い会議にしていこう。
→後者の方がリーダーシップが高い。
⑤価値の支配
昔よりも価値に支配されるようになっている。

まず小さいところでリーダーシップを発揮することが大事である。

●最後にレポートの書き方と情報共有の方法を議論しました。
レポートの書き方:
①スタッフが書く 1人
(難しいと思った。説明があれば③でもよい)
②希望者、レポートグループが書く 2人
(忙しくて迷惑をかけるとよくない)
③ランダムに選ばれた高校生が書く 3人
(書く人が固定化してしまうとよくないかも、様々な視点があった方が良いのでは)
④その他 3人くらいのグループをつくって、グループで担当する 2人
(書くのは1人で助けを求められる制度にする)

結果、③で書き手は1人が良いということになりました。
レポートのルール
・指名されたときにパスできる
・内容を忘れたなど困ったことがあったときは助けを求められる

情報共有の方法:
・メール 1
・LINEオープンチャット 4
使い慣れている。個別のやりとりはしにくいかも
・ Slack 3
スレッドでやりとりができる。個別のやりとりがしやすい。アカウントを作るのが難しい。
・ Googleチャット 2

結果、LINEオープンチャットが良いということになりました。
このツールにはノート機能があり、疑似的にスレッドのようにできます。

●最後に感想

参加者の高校生からは、「若者の影響力について話したことがあってもここまで深く話したことはなかったのでいろんな意見を聞いておもしろかった。」等、様々な視点からの意見に興味を抱いている様子でした。

私の意見としては、若者の少子化に良い面(貴重な存在となり、会社からの待遇もよくなるのでは)ということに、とても興味がわきました。しかし、やはり社会生活が不安定になるといった少子化の悪い面は大きい気がします。

事前に見た動画(https://youtu.be/ZSS_xGNnlZA)のスウェーデンのように、子供を産み育てやすい環境づくりと、政治や社会への参加の促進を図る政策が出てほしいなと思っています。また、学校が若者の影響を強める第一歩であるということも、印象的でした。

学校教育で、社会への意識を強めたり、生徒会や政党青年部、校外活動という風に積極的な活動をしているスウェーデンを見習っていくべきだと思いました。そして、小野寺さんの発表のリーダーシップを持つことが重要である、という考えもなるほどなと思いました。これからの時代、リーダーシップを持って、我々の影響力を高める必要があると思います。

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