落とし物を拾って届けてくださった方、ありがとうございました
落とし物を拾って届けてくださった方、ありがとうございました
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」
落としたのも拾ったのも、私ではありません(確かに最近、交通系ICカード失くしたばかりですがw)。
私が夏までの期間限定でお手伝いに出ている地活は、上層階が十数戸の住宅になっているビルに入っています。地活には日ごろから、障がい(主に精神障がい)をお持ちの方(以下、利用者)が出入りしています。
利用者様の中には、入浴や更衣などの保清が行き届かなかったり、認知症状・障害のために忘れ物・落とし物を繰り返していたり、落とし物をすることを怖れて全財産を常に持ち歩いて(そのためさらに落としてしまいやすくもなる)いたり…という方もいらっしゃいます。慣れた私のような人間でも、街中ですれ違うと一瞬身構えてしまうかもしれないなりをされています。地域の方々からしたら、黙認こそすれ歓迎はできないとお考えだろう、ということを前提に、私たち支援者は地域との関係を少しでも良好に保つべく努力するのです。
先日、認知症状が強く落とし物失くし物を繰り返している利用者様が来室してお帰りになった直後に、地活が入居するビルの居住者であろう女性が、利用者様の落とし物(まんま現金、といった類のもの)をスタッフに届けて下さいました。利用者様がこれまでに何度も物を落としては拾っているのを、見守っていてくださったことが想像されました。
その場でスタッフがお礼申し上げておりますが、私からも改めて感謝申し上げます。
精神障がい当事者の方への誤解・偏見を糺すべく声高に訴えることは大切なのですが、地域の方々のこういったささやかなお気遣いを無にしない、現場での日々の取り組みの積み重ねが大切なことを、改めて思い出しました。よい気づきでした。
(おわり)
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