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ホシフグ漂着!

ホシフグ漂着!
「サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ」

※長く勤めていた精神科病院を退職し、“街の心理士”へと華麗なる転身?を果たした「りらの中のひと」が、心理学やメンタルヘルス、日々の出来事などについて感じることを綴っています。

 無類の動物好き・魚好きで知られる「りらの中のひと」。という割には、生き物関連の投稿が皆無ではないのか疑惑(※実際には、丸2年間で片手で数えるほどの投稿はあり)に対し、いまここに渾身のネタ?を放ちます(笑)。

 北日本の日本海側でここ数日、大量のホシフグが浜に打ち上げられているのだそう。

 フグの生態って、不思議ですよね。関東住みの私にとっては、毎年春の大潮の満潮を待って、クサフグが浜に押し寄せ、一斉に産卵するのが、お馴染みです。

 このたびのホシフグ騒ぎは、もともと南洋性のホシフグが、南からの海流に乗って北日本にたどり着いたものの、急な水温低下で動けなくなり、偏西風に流されて浜に打ち上げられてしまったのではないか、と(推測)。もともと、定置網に大量に入り込んでしまうことは、過去にもあったようです。

 で、ホシフグは食べられるのか。答えは「否」です。少し古いのですが、渕ら(1991)によれば、大分近海で採取したホシフグ30個体と、山口近海で採取した同1個体を調べたところ、筋肉などは無毒、皮膚などは弱毒、卵巣は強毒であることが判明しました。ただし、山口で採取した1個体は、筋肉や肝臓からも微弱な毒成分が検出された(論文では、筋肉は無毒と結論付けていますが)とのこと。地域差・個体差(小型巻貝を食べるか否かなど、食性も関係することが推測される)があるのですね。フグ調理の免許を持っていたとしても、決して食べてはいけません。

 私の記事の読者の方々には、全く刺さらないネタだったかもしれませんね。自己満足の投稿でした(笑)。

引用文献
渕祐一、成松浩志、仲摩聡et.al. 1991 ホシフグの部位別毒性 食品衛生学雑誌32(6) pp.520-524.

(おわり)

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