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ゴールデンカムイの世界に
ヤングジャンプアプリで無料公開中の、『ゴールデンカムイ』読破中です。
人気の高い作品には何かしら理由と魅力がある、ということに最近気づいた(遅い)ので、時間やお財布が許す限り触れていこう!と。今回は無料公開の恩恵…ありがたいことです。
そして見事にどハマりです。今まで読んでいなかった自分…ふっ。
2019年に大英博物館で開催されたマンガ展の際、あの建物の入口に看板として描かれたのも主人公アシリパちゃんの姿。アイヌ文化無くしてこの作品は成立しないので、どこかしらケルト文化も思わせながら現代に「ある」ことが、大英帝国を経験した国の記憶を刺激したのかもしれません。
基本は金塊をめぐって、男達の闘い。時は日露戦争後。戦争が人々の人生に対しての価値観を変えてしまったことが描かれています。
命は軽く、想いだけが重い。一人ひとりの背景も描き込まれ、狂気にも満ちた世界。誰かが変態図鑑ってツイートしていたけど、そうとも言える狂気と自分らしさの発露。彼らの自分らしさの発露ぶりには、おぞましさよりも愛嬌を感じてしまうのは、作者の野田氏の筆力のなせる技でしょうし、ヒトが存在することへの愛情を感じます。さらに北の大地の極限の厳しさ。自然と生きる、なんて水のCMみたいな生優しさではなく、自然の中で活用し、畏れ、生きる。
まとめて、途切れず読めることの幸せを噛み締めつつ、終わりが近づくことへの寂しさと安心と向き合いながら、もうしばらくゴールデンカムイ世界に惑溺いたします。
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