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CASE1: バターサンド放置事件

過去、セブちゃんが以下のようなことを言っていた。
マルセイバターサンドを貰ったことのない人間は信用ならない。バターサンドは人間関係を正しく積み重ね、信頼を勝ち得た大人にだけ贈られる証なのだ、と。

これは正しいと思う。
認められない人間がバターサンドを送ることはあっても、認められない人間がバターサンドを受け取ることは決してない。これは忘れてはならない感覚だ。我々は常に眼差されている。

マルセイバターサンドは最上級の信頼の証である。これは論をまたないが、大都市圏ではもうひとつ証が台頭してきている。PRESS BUTTER SAND だ。

良い素材を良い方法で調理した、贅沢なキャラメル味のバターサンド。

実家に戻ると、PRESS BUTTER SANDが冷蔵庫にあった。 製造日から1週間が経過していた。家族の誰かが受け取って、そのまま放置したのだろうか。

ありえない!ありえないだろ!
そんな大事なもらった勲章、冷蔵庫に入れっぱなしにするか?しないだろ!カタンだったら、鉄3と等価なのが、プレスバターサンドだろうがよ!

入れろ!入れろ!バターサンドをもらったら、すぐに少し濃い目の紅茶を入れろ!従者は赤い絨毯を地の果てまで転がせ!騎士は忠誠を示せ!砲兵は祝砲を撃て!楽団はかき鳴らせ!政治家は恩赦を出せ!神々は空に虹をかけろ!




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