《映画感想》天使にラブ・ソングを2


『天使にラブ・ソングを』が大好きで1番好きな映画。DVDを何度も観たし、舞台を見に行ったこともある。
2は昔観たきりで、とても久しぶりに見た。

デロリスのパワフルで自信に溢れていて、愛情のある導きが大好き。

2では問題児と言われる子どもたちが、少しずつ一体感を持ち、自信を持ち、周りの人たちへの感謝や思いやりを育んでいく姿が描かれている。


子どもは親の所有物では無い。子どもは自由で、1人の人間として、自分で考え行動し、失敗をする権利も持っている。

親はつい自分の経験や見聞きしたことから、子どもが失敗しないように、より幸せになれるようにとついつい先回りをしてアドバイスをしがち。

でも、子どもは自分で考え、行動する力を持っている。自由である時がいちばん幸せな顔をしている。
親から見たらなんでこんな事するの。こうすればもっと上手くいくのにと口を出したくなる。
それは親からしたら愛情だと思っているけど。
子どもはありがた迷惑。


今私は精神科で働いている。
摂食障害の入院が多い病院で、さまざまなヒストリーを抱えている人がいる。

色々な人がいるが。
自由に生きれなかった人が多いと感じる。

親の過保護、過干渉、虐待、ネグレクト。
子どもにとって親は絶対的存在なのだ。
親が苦しいと子どもはもっと苦しくなる。

現代の親は苦しい。私も苦しい。
仕事にも追われ、帰ってきてからは誰の助けもない家の中で子どもからの要求に追われる。

怒りたくなくても、キャパを越えるともうやめてと言いたくなる。

映画を見ているとリタの母親は子どもの言うことに一切耳を傾けないひどい親のように見える。
でも、その気持ちもわかる。
おそらく母子家庭なのだろう。
愛情はあるが、余裕がなく、子どもへの責任で押し潰されそうになっている。
子どもを観る時間の余裕も心の余裕も無いのだろう。


「あなたはどうしたい?」

私が日々の育児で大切にしている言葉。
子ども自身に、自分で語らせる事がいちばん大切。その上で私の気持ちも話す。

時間と心の余裕がなくなっている時に、この問いに対し子どもが話す子ども自身の言葉にはっと我に帰る時が度々ある。

ちゃんと考えてる。
ちゃんとわかってる。

子どもを信頼して、待てる親になりたい。

デロリスはこうしろとは言わない。
決めるのはあなただ
といつも待てる人だ。
相手をよく見て、一人一人の個性を引き出す力を持っている。

歌の力に鳥肌が立つ。
小さな声しか出せなかった子が、自信を取り戻す事で声に力が入り、目が輝きだす。


あなたが大切なのだ。
子どもが輝くためにはまずは母親が大切にされないといけない。

精神科で働くことで、ますます産科で、母親たちともっともっと話したいと思うようになった。
あなたが大切なのだ。

自分自身にも問おう。
『あなたはどうしたい?』


天使にラブ・ソングを🎵
1も2も大好き。
観るといつも元気になれる映画です。

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