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2014年4月の記事一覧

窓から虹色の吐瀉物を投げ捨てた

 朝、なんとはなしにかばんに突っこんだ『現代詩手帖』を通勤の地下鉄でめくると、第1篇目が、中村稔の「私は物言うのを止めねばならぬ」だったので、ばちんと閉じて唇を噛んだ。

 中村稔「私は物言うのを止めねばならぬ」は震災の詩で、第1連は花弁がおちて道に敷きつめられた桜の光景から始まる。その直後の第2連に、「津波に攫われた幾千の人々の阿鼻叫喚を/耳を澄ましても聞くことはできないから/私は物言うのを止め

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