陰キャの僕と友達
高校時代学校に行っておはようと声をかけるのはよくて数人
クラスの中でおはよう以外でよく会話をする人は本当に限られた人
僕は根っからのいわゆる陰キャで自分からしゃべりかけることはなく、かといってしゃべりかければ焦って変なことを言ってしまう
陸上部とクラスの限られた友達としか今では連絡を取り合っていない
そんな高校生生活を終え、大学
正直友達なんてできて数人
また同じ生活を繰り返すんだろうな
そう思っていた
入った最初の一週間はオリエンテーションや交流会など僕にとっては苦手な類のものが詰め込まれた日々だと思っていた
初対面の人としゃべる行為
今までであれば、緊張で息が詰まっていた
けれど、今回はそうではなかった
周りにいる人がお構いなしに話しかけてくる
「どこ出身なんですか?名前は?」
文言は今まであってきた人と同じであった
でも、なぜこんなに気さくに感じるのだろうか?
今まであってきた人は、しゃべりかけてくるもののどこかよそよそしかったり、無理に取り繕っていて気まずくなることが多かったが
ここにいる人は、皆が本心からその人のことを知りたいという好奇心が見て取れる
それに呼応するように僕もこの人たちのことをもっと知りたい
そう思えた
そんな風に会話をして生活しているうちに
僕の生活は一変していた
周りの全員が友達と言えるほど仲良くなっていた
それは誰かを中心としたものではなく、あくまで個人個人同士が仲の良いというものであった
こんな状況あり得るのか
そう思えるほど不思議な光景でもあった
それを可能にしていたのは、みんなの意見発信のおかげであった
それは違うんじゃないのか
いや俺はそう思わない
言葉は選ぶものの、自分の経験してきたことから意見をしっかり述べる
これが信頼を生むんだろうな
そう思った
僕もいつの間にか友達が増えただけでなく、自分の意見を持てるようになっていた
思いもよらない成果であった
今までは、ほとんど周りの意見に合わせて楽してきた
確かに、意見を言うからには責任が伴うし、大変な場面もすでに経験している
けれど、こちらの方が生活していて楽しい
素直にそう思えた
こう思うことができたのは紛れもなく今いる大学と在籍している友達のおかげである
僕を思いもよらず成長させてくれて本当にありがとう
これからも友達でいてね
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