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大手塾<個別にしたワケ

3年生の2月から周りの友達が公文を辞めて
中学受験塾にシフトし始めました。
それを受けて息子が自分も通いたいと。
私も中学受験はしたものの遠い昔の話。
塾の特徴などもよくわからないので
とりあえずお友達の通っている大手塾に
入塾テストを申し込んだ。

ここからが息子らしさ全開。

緊張して半時間経過してから
ようやくペンをとったらしい。
落ちたかなと思ったんだけど。
いちおう最低ラインで合格だった。
でも結果的に通うことはなかった。

体育会系でノリが合わなかったのが原因。
面倒見はとてもいい塾と聞いていたけど、
体育会系は無理だったみたい。
教務主任の態度にも私は傷ついた。

開口一番。メガネくいっとしながら
「お子さん、いつもああなんですか?
今日は緊張してるだけですか?」
あー、すでに腫れ物扱いになってる。
たぶん欲しい層じゃないんだなと感じた。
入ったとしてもお客様状態になるなと。

大体の定型発達の小学生と違う行動パターン。
塾も元気よく通う子のほうを見慣れている。
緊張でガチガチに固まってしまった息子は
そういう空間で異質な存在ではある。
この子には無理だと思われたんだろうな。

「体験授業も集中できていませんでした。」
「一応、合格なので通えますけど。」

うん、わかってる。
うちの子グレーだから集中できないんです。
別に頭下げて通うつもりないから安心して。
お宅の合格率を下げるようなマネはしません。
ここではお呼びじゃない、という空気を
強く感じてしまった。

とてもじゃないけど言えなかった。
不登校をこじらせて五月雨登校から
復学しました。現在は週2回だけ
普通級を抜けて通級に行ってます。
なんて言えなかった。

否定的にとらえられていると感じて
下手に言っても色眼鏡で見られるの
必至だと確信した。

たかが塾だ。
息子のこと腫れ物扱いで全然
わかってもらえなそうな相手に
わざわざ労力を割く必要はない。

本当のこと言える雰囲気ゼロ。
うちの子を最初から不適合と
みなしている空気そのものに
表面上はとりつくろってても
内心は地味に傷ついていた。

後日、心理カウンセラーに相談。
「彼は勉強はできると思うよ。
ただ何かと察しやすい。
慎重だから慣れない環境には、
強い不安を感じやすいだけ。
教室に入れなかっただけで
ジャッジされるべきじゃない。
無駄な劣等感を植え付けたら
可哀想だと思います」と。

その後、色々検討した結果
本人が「ここなら通えそう」と
いった個別指導塾に行くことに。

決め手になったのはもちろん
体験授業がよかったからだけど。

もじもじしてた息子に対して
否定的な視線を浴びせず、
触った備品を自分で片付けた
息子をほめてくれたことも
大きかった。

集団塾より費用かかるけど
嫌がらずに勉強しているし、
大手で自信を失うよりは
いいのかなと思って継続中。

そりゃ大手に元気よく通って
成績優秀ならいうことない。
でもそうじゃない子にも
輝ける場所はあるはず。

居場所を見つけるのも
親としての私の役目。

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