見出し画像

ベストヒットUSAからのポッパーズMTV

先日「ベストヒットUSA」40周年の特番を見て、改めて思い巡らしてみたが、長い間アメリカのMTVに影響されて始まった番組だと勘違いしており、放送開始が81年4月と知って疑問が湧き、MTVの開局時期を確認したら81年8月となっており、「ベストヒットUSA」の方が早いんだと驚いた、PV(80年代的言い方、プロモーションビデオの略、現在はMVとかビデオクリップというようだ)ありきの番組ではなく、あくまで洋楽情報番組として始まったのだったと今更

自分はこの番組を熱心に観てたかというとそうでもない、スネークマンショーも好きだったし、単に小林克也の番組として観てもおかしくはなかったのだが、改めて何故だったのか考えてみれば、単に23時台だったから、としか言いようがない、23時って今よりもっと深夜感があったし、放送開始当初は小学生で洋楽に馴染みがないというか聴いてなかったに等しい、この時間は習慣的に寝る寸前でテレビを観てなく、寝る部屋にもテレビがない、寝床でラジオを聴くのを覚えたくらいの時期、結局洋楽番組を毎週見てたのは84年4月から始まった「ザ・ポッパーズMTV」(火曜深夜0時?分〜)だった

残念ながら「ポッパーズ」で満足して、中学〜高校生になっても土曜の夜に「ベストヒットUSA」を見る習慣はつかなかったのだが、Grand Mixer D.STが出演しててスクラッチというものを初めて観たのだけは記憶にあり、それが先日の40周年の特番で83年の放送だと確認出来たのは妙に嬉しかった

以上、「ベストヒットUSA」をロクに観てなかったというしょうもない話なのだが、改めて80年代洋楽の好きなPVのベストテンを並べたくなりました、偉そうに順位はつけたくないので、あくまで順不同で(リンクはVEVOなどオフィシャルもの優先)

81年に「ベストヒットUSA」と「MTV」が始まったとはいえ、すぐに日本でPVが一般的に浸透したとはいえないだろう、やはり3年後のコレによるところが大きいと思われます、そして「ポッパーズMTV」は「スリラー」は流さないと宣言して始まった

POPPERSMTVのコピー

結局、「ベストヒットUSA」 ではなくUK寄りの「ポッパーズMTV」でピーターバラカンに洗脳されたという話なのだが、「ポッパーズMTV」の年間ビデオ賞に選ばれたコレはやはり印象深い、たまたま「ポッパーズMTV」の最終回(87年9月30日)がYouTubeで観れたが、最終回の最後にもコレが流れたようだ

完全に「ベストヒットUSA」 は関係なく「ポッパーズMTV」の話になってしまっているが、年間ビデオ賞の2位がコレだった、これでどんな番組だったかお分かりだろう、年間ビデオ賞は1回分しか記憶になく、番組自体3年半続いたが、その後も続いた企画だったかは記憶にない

とても絵と音が合ってる印象、トーキングヘッズよりトムトムクラブ派なのです、これちゃんともっとキレイな状態のを観たい

日本ではホンダシティのCMで有名だが、マッドネスが楽しいバンドというのが分かりやすいビデオ、チャラいではなく楽しいというのがポイント

バカだから何で別れるのか結局分かりませんが、大人になって観た方がジーンとくる良く出来たビデオ、「ハイスクールはダンステリア」(当時の邦題)とこの2曲で揺るぎない存在価値を決めてしまった(コスパ最高)

イイ曲にはビデオはいらないというか余計なイメージになる危険性があるが、ミニ映画によって、それほどでもない曲を良く聴こえさせるのがPVの本来の役目であるかもしれない

同上、突っ込みどころ満載ながらの名作

当時のCG技術を確認するのに最適なビデオ、当然今ならもっと凄いことが出来るのだろうが、クダラナイことを積極的にやろうとするバンドがいなくなってしまったのではなかろうか

同上、このクオリティにどれ程の予算と手間がかかってるのか分からないが、トーマスドルビーの他のビデオでもこのテイストを続けてほしかったところ

詳しくは分からないが、なんだかんだCGは大変そうだから昔ながらのコマ撮りでどこまで出来るか挑戦したといったところだろうか

当時もタイミングを合わせるのは大変なんだろうなと思ったが、まだパソコンで編集してない時代だから多少のズレは大目に見ないとならない、それでもリアルタイムで見た者にとっては強烈であった

<Wikipediaがないので補足>
「The Popper’s MTV」(ザ・ポッパーズMTV) 
1984年4月〜87年9月に洋楽のミュージックビデオを中心に紹介する番組として、TBSで深夜に放映されていた。
VJ: ピーターバラカン
歴代アシスタント: 森川由加里(歌手)、森岡みま(元コスミックインベンション)、小島恵里(歌手)、鮎川麻弥(歌手)、五島静(金瀬悦子、元NHK-YOUのアシスタント)、青山久美(元11PMカバーガール)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?