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第15話 「地獄の陸路大移動編①」 【大失敗】サンクリ〜🇲🇽🇬🇹国境

さて、「地獄の陸路大移動編」の開幕。
まず、陸路で越境しようと思ったきっかけから。
そもそも、空路を考えてなかった。陸路の方が楽しそう!!!
そう、「ワクワクドキドキ感」のみで決めていた。

そんな軽い考えが、地獄を引き起こす。

【予定その1】
🇲🇽サンクリ⇒🇲🇽クアウテモック⇒🇲🇽出国⇒🇬🇹グアテマラ入国⇒🇬🇹アンティグア

「クアウテモック経由のイミグレ」

サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(通称:サンクリ)は、メキシコの都市で、グアテマラからかなり近い位置にある。メキシコからグアテマラに行く旅人はここを経由するパターンが多い。
そんなサンクリから最も近い、イミグレがあるのが、「クアウテモック」というところだ。

しかし、「国境が閉鎖している」との情報が入った。
実際に、サンクリからクアウテモック行きのバスは全部無くなっており、「タパチュラ」(少し遠いが、もうひとつのイミグレがある都市)行きのみになっていた。

ネットで簡単に調べたところ、出国入国の方法は2パターン。
ツアーで行くか、自力で行くか。
もちろん、ツアーで行く方が高い。
「安く抑えたい」と「自力の方がやり甲斐ありそう」この2点で、自力越境を決断した。
(ネットにも簡単って書いてたし!)

この時は、まさかあんなことになるとは思ってもいなかった...。

【予定その2】
🇲🇽サンクリ21:30発(バス)⇒🇲🇽タパチュラ6:30着⇒Talisman🇲🇽イミグレ(国境まで。乗り合いバス)⇒🇬🇹イミグレ9:00くらい⇒🇬🇹アンティグア15:00くらい着

「タパチュラ経由のイミグレ」

サンクリで泊まっていた宿は最高やった。
最後、アメリカのニュージャージーから来ている男性(耳が聞こえない)ととても仲良くなり、お昼にピザ、晩に寿司を奢ってくれた。

「爆睡してて髪ボッサボサ」
「メキシカン寿司とチャーハン?みたいなの」

さらに、宿主催の焼きマシュマロ会にも参加させてもらい、最高の出発を遂げた。(完璧過ぎた。)

「宿の暖炉で焼きマシュマロ」

そして、バスに7時間近く揺られた。
ずーーーっとドラクエやってた。
相手は、フローラをえらんだ。
フローラの方が強いし、子供の髪の色が青色!
そして、可愛い。

ドラクエVより、「フローラと結婚」
「到着!」

タパチュラに到着。
バスターミナルのスタッフに、グアテマラへ行くにはどうしたらいいのか聞くと、(先調べとけよな)1枚の紙を渡される。

「何やら行先が書かれた紙」

これをタクシーに見せたら行けるとの事。
なんのこっちゃ分からんかったが、とりまそれをタクシーのドライバーに見せ、そこまで向かうことに。(最初80ペソと言われ、高かったので値段交渉の末、60ペソに。だいたい600円)
そして到着すると、長距離バスターミナルだった。

「そゆことか。」

考えてみればそりゃそう、長距離バスターミナルのスタッフに、「グアテマラへの行き方」と聞くと、長距離バスでの入国と思うに決まってる。
まさか、乗り合いバスやTaxiを使って自力で越境するなんて思うわけない。
「ミスったー💦」

「歩いて15分の距離をタクシー移動...」

約600円無駄にした。まぁ、そんなこともあるだろう。
即切り替えてとりあえず周辺を歩いてみることに。

すると、車のフロントに「Talisman」(タリスマン)と書かれた乗り合いバスが通ったので、乗ってみた。

「ギュウギュウの乗り合いバス」

たまたまグアテマラ出身で帰国する男性(以後Gと呼ぶ)が隣になった(これが後に厄介事になる)。
この人について行けば、ちゃんとイミグレまで行けると一安心。

「タパチュラよりタリスマンまでの道のり約1時間」

バスを降りると意味わからんぐらい、「案内するよ」(たぶんそう言ってる、チップ貰う気)と囲まれる。どうしようかと思っていると、先程のGが、一緒に来なと誘ってき、一緒にトゥクトゥクを乗ることに。そして、無事イミグレに到着し、下車。

またもや、大勢の人が集まってきて、「両替」と「案内/ガイド」を名乗り出る。まずは、出国手続きをせねばと、イミグレに向かった。

すると、税関職員より、

👤「なぜメキシコ出国のスタンプがないんだい?

と尋ねられた。
この時、非常に焦った。

私「あるわけないやん、だってここまだメキシコやん。そんやんな?

👤「いや、ここグアテマラやねんけど。

冷や汗びっしょり。
気付かぬうちに不法出国、不法入国(正確には入国出来てないけど)していたのだ。

つまり、グアテマラ人と同じトゥクトゥクに乗っていたため、出国手続きをスキップしてしまったのだ。

困っている人がエサかのように群がる現地の人々(以後、群れと呼ぶ)。
スタンプが押せてないことが伝わると、一気に、「これはビジネスだ。私たちはあなたのスタンプを押す手伝いがてできる。あなたはお金を払わなくてはならない。どうやっても、メキシコのイミグレはスタンプを押してくれない。」と、ひたすら言ってくる。

さすがに怪しすぎた。
しかし、待機できる場所確保してくれたし、まぁ周りにおるくらいならええかと思い、テキトーに話した。
にしても、コイツらはとにかくスペイン語で話してくるので、こちらも負けじと日本語で返事してやった。
向こうもスペイン語で話し続けるからお互い様だろう。

「ここで音楽聴きながら、解決策を模索」

案外、ハプニングや困難は好きなので、気持ちはポジティブだった。楽観的と言った方が正しいのかもしれない。

とにかく、🇲🇽のイミグレに戻り、出国スタンプを押さなければからない。
🇲🇽のイミグレに戻り、事情を説明すると、入国のときにもらったQRコードを読み取り、「入国カード?」のようなものを保存しておかなければならなかったことが判明。
ただし、コピーがあれば大丈夫と言われた。

ここてまたハプニング。QRはパスポートに挟んでいたものの、読み取れない...。
「なんと、🇲🇽側に戻れない。そして、🇬🇹側にも入れない。」
まさに国境で足踏みするしかなった。

「もちろん繋がらない。」

困った時は母。
LINEで母にヘルプを求め、大使館に電話することに。
現在朝8:00。繋がるわけもなかった。

すると、さすがオカン。スマホの言語設定を「スペイン語」にすれば読み取れるとの情報をくれた。
試してみると、なんとQRが読み取れた!!!

さて、これを印刷すれば任務完了や!!!

しかし、ここでまた一難。
保存ができない。仕方なくスクショでやることに。
屋台でプリンターを置いているところがあったのでそこに頼むことに。

「翻訳」

どうやら、彼のスマホがパソコンと繋がっているため、What's upに、写真を転送し印刷すると言い出した。もう、何もかも怪しいけど、そうするしか無かったため、What's upを交換し、なんとか、印刷完了。
それをずっとついてくる群れに伝えると少しダルそうな感じで、ほなやってみ的な態度。

🇲🇽のイミグレに戻ると、これでは出国スタンプが押せないと!
「いや、さっきこれコピーしたらいけるゆーたやん!!」
担当者が変わっていた、。

本当に必要なのは、出国カードのようなものだったらしい。ただ、もうどうすることもできないとゴネていると、
「今回は出国スタンプを押す。次は必ず直ぐにダウンロードすること。」と。

やっと押してもらえた...!!!

そしたら、また群れが寄ってきて、スタンプ押せたのかと聞いてくる。
「押せた。」と言うと、すぐにどこかへ行った。

やっとおらんくなった、、、。
コイツらとも長い付き合いだったので、もう近寄ってこなくなるとなんだか寂しい気持ちに、、、なるわけも無い。

そしてそのスタンプを持っていき、無事、🇲🇽も🇬🇹もイミグレ完了。

すると、今度はバスを出すと言われたので、まぁ仕方なく頼んだ。
ここでも勘違いがあった。

私「アンティグアまで(国境からバスで7時間ほど)行きたい」と伝えた。
ミニバスの人&仲介者「アンティグアに行くバス停まで」

値段が、500ペソ。日本円で約5,000円。バスで7時間なので、まあそれくらいかと思ったら、約30分ほどしたら降ろされた。
ただ、グアテマラに入ったことで、スマホが使えない。SiMカード買う隙もなかった。

「とりあえずこの辺りまで来た」

やられた。
ぜったいにぼったくられてる。
腹立たしい気持ちもあったが、全ては「勉強代」として切り替えることにしている。

さて、ここからはグアテマラの第1目的地、アンティグアまでの波乱万丈ストーリーだ。
次回お楽しみに。

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