「君」と一緒に、今から世界旅行する方法(2/3)
さて、コロナ真っ只中なのに、世界旅行をしていたお話の続きです。
旅の手帖3: 山梨でイチゴ狩りと温泉を
ハワイから時差ボケなしで帰ってきた母を待ち構えていたのは、イチゴ農園のご夫婦(次女と三女)。丁寧にお辞儀をして迎えてくれました。「農家のおじさんみたい」と馬鹿にされたデンマークのジャケットが報わたな。
農園の中に入ると、そこにあったのはこれ!
イチゴ狩りじゃああ!!
ちょうど茎(?)の長い苺を発見したので吊るしてみたらいい感じ。練乳つけるだけでイチゴ狩りしてる気分になれるのは何なんだろう。私たちはいつも練乳を食べてるんかな。
そんな感じでイチゴ狩りまで出来ちゃった私たち。ハワイから山梨って落差すごいけど、我が家は美味しい食べ物と温泉があればそれだけで旅行なんだ。
・・あ、忘れてませんよ、温泉。本当は富士山の見える絶景温泉の宿を予約していたもんだから、ちょっといい入浴剤だけじゃ敵わない。ぐうう。仕方ない、富士山を連れてこい!ドーン!
あとは見る人のイマジネーションでカバーしてもらいましょう。ここでも三女の細やかなクリエイティビティが光り、なんと温泉でよくあるロッカーキーを作っていた!(ラッキー7に敏感な母のためにロッカー番号は777、ちゃんと取り外せます)
もちろん、ちょっといい入浴剤にも頼らせていただき、温泉も堪能してもらいました。
旅の手帖4: クリエイティブな熱海
温泉から上がり、リラックスモードの母。おいしいレストランに行く前に、熱海にも連れて行ってみました。
我が家はよく、旅行で工芸体験をしたりします。みんなでお皿にペイントしたり、陶芸したり。せっかくだから旅の記念に!ということで熱海では工房(こども部屋)を訪れました。
紙粘土・模造紙・色鉛筆・絵の具やら・卵の殻・毛糸など。うちにある使えそうなものを片っ端から持ってきて、思い思いに工作しました。
紙粘土って意外と楽しい。せっかくお風呂入ったのに、しっかり汚れるまで遊びました。
旅の手帖5: フレンチのコースを召し上がれ
さて、旅も終盤。先ほどの熱海には次女が登場しなかったことに、皆さんお気づきでしょうか・・(ホラーではありません)実は、大学で管理栄養士の勉強をしている次女が、今日のシェフだったのです!
母の誕生日を盛大に祝うため、本日限りでレストラン・MONTAGEをオープンし、スペシャルフレンチコースを考案してくれました。何を隠そう、もともと「夜ご飯は子どもたちで作るからね」ということはダミーとして事前に伝えてあり、次女は旅の途中にもブイヨン取ったり、コーンをこしたり、と大忙しなのでありました。
流石にバレずに料理をするのは不可能だったので、ダミーとして告知していましたが、ながーーーいコック帽を手作りして被ったり、レストランの看板を掲げたことは想定外だったようで、母は興奮ぎみ。
父もちょうど仕事から帰ってきて、みんなでバースデーディナーが始まります。あ、ちなみにここフランスです。
次々と運ばれてくる料理がそりゃあもう絶品で!!!我が妹ながら、こんな壮大なコース料理を1人で作り上げちゃう力量には感服しました。(姉、手伝えよ)
ちゃんとケーキまであるし!本当にずっと「おいしい」「うまっ」「すご」「おいしすぎ」という言葉だけで場が持っちゃうくらい、みんなでモリモリ食べました。次女よ、まじでありがとう。レシピ教えて。
旅の手帖6: 帰るまでが遠足
しおりに書いてあるのは、このレストランのことまで。母もすっかり気を抜いている。でも昔から口酸っぱく言われるあの言葉、忘れていない?
「帰るまでが遠足」
そう、そして忘れちゃならないのが、ここはまだフランスだということ。リビングにいるんだけどね、イマジネーションの世界ではここはまだ花の都・パリなのだ。
はじめから読んでくださっている方はお気づきかもしれないですが、ここまで、どこに行くにもしおりに挟まった”チケット”が必要でした。でも、帰るためのチケットはない!!?
それに気づいた母を見てクスッとなった我ら三姉妹は、
「何事にも始まりがあるものじゃ」「全てのはじまりに立ち返ることだな」
というような神のお告げめいたことをぼやき、母の気づきを待ちます。
もうお分かりの方もいるだろう。最後の家に帰るためのチケットは、この旅が始まったすべての始まりである宅急便が届いた場所・・そう玄関に隠されているのだ!
果たして、母は帰りのチケットを無事に見つけ、家に帰ることができるのだろうか・・!
最終篇に続く。
(絶対スピンオフするほどではないが、字数が多かったので。w)
最終篇⇩
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