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価値を作ってきた例

 こんにちは。サークルの友人はゼミの発表に向けてひたすら統計学をインプットしているというのに、自分の生活の中心にはジムしかない商学部の中村です。全く、就活生なのでもっと知識にも時間を割きたいものです。

 最近は緊急事態宣言が延びるかどうかという話題がどこにいても上がります。バイト先でも、サークルでも。コロナに対して学校側はそりゃ保身に走りますから、不満があるならいっぱい声をあげればいいと思いますよ。昔みたいな学生運動をすると就活に響くんですかね。分かりませんが。

 さて、今回は最近僕が勉強している「イノベーション」を受けて、価値の作り方の話をします。
#冒頭と言ってること違うけど
#僕だって勉強してますよ

そもそもイノベーションって?

 単にイノベーションと言っても、それには何種類かあります。シュンペーターによれば、

1. 創造的活動による新製品開発
2. 新生産方法の導入
3. 新マーケットの開拓
4. 新たな資源(の供給源)の獲得
5. 組織の改革

がイノベーションの内訳です。また、大きく二つに分けるとプロダクト・イノベーションとプロセス・イノベーションとなります。前者はそもそも新しいモノを作ってその価値を売ることであり、後者は製造過程を変えること、つまり技術進化とも言えることです。

 僕はこの二つとは別に3.の「新マーケットの開拓」が重要なイノベーションになるんじゃないかなぁと考えております。今、世の中はモノで溢れています。誰もが同じように発展した技術を当たり前のように使う時代です。いわゆるコモディティ化です。

価値を生み出す?モノを生み出す?

 ってなったら、今度は新しく価値をつけてあげることが必要になってきませんか?例えば、このコロナで人と会う機会が減った今、人の優しさや温かさを感じることが難しくなっています。そこで、デジタルのテクストではなく手書きの文字で手紙を送る価値を改めて売ると、爆発的に伸びるかもしれません。

 技術促進につれて一度は価値が衰退した文通が、ここにきて価値を取り戻すかもしれないということです。

 では、これはどうでしょうか。
 過去イギリスでドラッグが流行した頃の話です。彼らは静脈に注射で薬剤を投与していました。それに困った行政は町中に青い街頭を設置し、静脈が見にくいようにしました。結果的に薬物の出回り量は大きく減ったようです。
 これは売り上げを伸ばしていないですから、ピンとこないかもしれませんが、れっきとしたイノベーションと言えるのかなと思います。新しいモノを作ってそれが価値を発揮したわけですから。要は、新マーケットの開拓を果たしたわけです。

 これは、つい〜したくなるように誘導する仕掛けの勉強です。真理を理解すればそれに沿って様々な仕掛けが作れるよねという話です。松村真宏さんの『仕掛学』という本を読んでみてください。オススメです。

 また、一見価値がなさそうなものにも、価値を与えることができるかもしれません。不便で人が離れた島や地方が、その不便さを逆手に売りを作って今一度人を呼び寄せることだってできるでしょう。
 みかん狩りやいちご狩りもそうです。だって収穫のお手伝いなんて一見価値がなさそうなものを、しっかりレジャーとして売り出した結果が毎年人が集まるあれです。
 COGYという車椅子をご存知でしょうか。リンクを踏んで頂ければわかるのですが、「あきらめない人の車いす」と書かれています。商品をざっくり説明すると「ペダルに足を置くことでそれが回り、前に進む車椅子」です。足の不自由な人でも漕ぐことができ、当初は「足こぎ式車いす」として売っていたそうです。
 しかし実際に利用者の話を聞くと「車椅子×リハビリ」になるとは思わなかったという声が多かったそうです。だったらもうこれに沿って売ろうということで、足の回復を諦めないという意味で「あきらめない人の車いす」となりました。
 「あきらめない人」に向けたモノだという価値の発見、マーケットの開拓の瞬間です。

合唱の価値を生み出すとしたら

 最後は合唱の話です。合唱は「つまらない」という絶大な認知を誇っています。でしたら、ここは「つまらない」を逆手に取れないかと考えてもいいのかもしれません。一番知られているポイントなので。
 例えば「合唱って退屈だから言っても寝ちゃうんだよね。」という人に対してはこう返事をします。「寝られる程に心地よい時間を過ごせているんだよ。」事実、下手な演奏を聞いている間は寝られないなぁと思います。もちろん歌い手としては演奏を聴いてほしいのですが、ホールの椅子と空調は完全に寝かしにきてるソレなので、まぁ寝ても仕方ないです。
#僕は毎回寝ます
#だって気持ちいいんだもん
 一年に一度くらいは、こんな最高の睡眠の機会を自分へのご褒美に与えてみませんか?

 「じゃあ大教室で受けるおじいちゃん先生の講義も心地いいから寝てるのか!あれは本当につまらなくて寝ているではないか!」と言うかもしれませんが、あそこで寝ているのは食後の満腹感か、完璧な空調設備か、オール飲み明けの寝不足かのどれかですよ。前二つは心地よさからきているモノですから。それに、寝ちゃうあなたは、おそらく講義に退屈できるほど先生より頭良くないのでしっかりと聞きましょう。
#特大特大ブーメラン

 あともう一つ、価値を与えるとしたら「知らない部分をしっかり見せる」と言うことです。上記の価値とは大きく異なり、一般に知られていない「合唱」と言う音楽ジャンルの特徴をひたすら見せつけると言うことです。SNSの動画で見てもらって初めて「あ、生で聴いてみたい」となるもんだと思います。その手段としてJ-POPとのコラボなどよくありますが、過去の記事でも述べた通り、良さをしっかり生かせる方法でやるのは鉄則です。

どうして価値を生み出すの?

 価値をしっかり作る、中でも新マーケットの開拓というのは非常に重要な戦略です。大企業はともかく、一般の企業(学生なので分かりませんが)、サークル、学生団体、地域、などなどの弱小団体は、やはり強豪の少ない場所で戦うことが必要になります。また、一対一の顧客対応など、そういった細かい戦略は得意なはずです。大企業は大量生産を主軸にしますから、中小団体はオーダーメイドができますから。マス広告ではない戦い方をしないと巨人の力の前に薙ぎ倒されます。ランチェスター戦略、ブルーオーシャン戦略と呼ばれるのがこの辺りです。

 規模の経済性に基づくと大企業に比べて一つ一つのコストが嵩むのが中小団体なので、しっかりと価値を与えて差別化(個別対応)をしていくことが必要なのかなと思います。

最後に

 Adoの『うっせぇわ』が流行ったのはYouTubeに上がった動画に共感した人が多かったからで、その良さを出すにはやはりしっかり発信しなくてはなりません。しかし、一度SNSに足を突っ込むとそこには芸能人やらインフルエンサーなど巨人だらけ。SNSの使い方も大きく関わってきます。どうやってお客さんに届けられるか。ここら辺の計画をしっかりと行いたいものです。

 まずはその前段階の「価値をつくる」と言うお話でした。

 最後まで読んでいただきありがといございました。
 

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