夢のこと

 他人がどんな夢をみているかはわからない。
そもそも夢をみない、という人もいるし、
いつも同じ夢であったり、いろいろな夢をみる人もいる。
 私の場合、なんども同じ街がでてくる夢をみる。その街は実在するのかどうかはわからない。だけどともかく、いつも同じ街にいることは感覚として知っている。こうやって書くとまるで村上春樹の小説の設定のようですが、体験しているので記しておくことにする。
 街には交差点があって、いくつか店が並んでいる。古い商店街のように。黄色味のかかった風景。学校のグラウンドの砂みたいな埃っぽい道路沿い。
つい数日前の夢で訪れたときには、そういえば
この前はあの店に行ったから、今度は違う店にしようなとど思っていた。
特に具体的な買い物はしていない。人にも会った。なにかあったはずだけど忘れてしまった。
目覚めたら、あ、また同じ場所にいってきたのだ、と不思議な感覚を覚えた。
身体は眠りながら旅をしているのだ。

またあの街を訪れる夢をみるだろうか。