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わたしの本棚

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わたしが読んできた本の感想をまとめています。週1〜2回の更新です📚本好きの方、小説をよく読まれる方、ぜひ覗いてみてください♪
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#青山美智子

読書|月曜日の抹茶カフェ

月曜日が定休日のマーブル・カフェ。「木曜日にはココアを」の続編として登場した本書のはじまりも、あの素敵なカフェからでした。 前作が色彩がテーマだったのに対し、本作は和風名月で物語が流れていきます。抹茶や京都がキーワードなため、1月2月…ではなく睦月如月…と続いていく日本の暦が、青山さんの紡ぐ世界観にピッタリでした。 心に残る言葉がいくつもあり、その度に付箋を貼っているのですが、今回はその中の3つを紹介したいと思います。 自分にとっての転機の言葉やあの人との大切の瞬間など

読書|木曜日にはココアを

人々の夢を愛するマスターが営む「マーブル・カフェ」 物語のはじまりは、ひっそりと佇むカフェから広がっていきます。 青山さんの作品は、文章が柔らかく、優しさが滲み出ています。あたたかな物語の世界に入りたい時に読みたくなるのが、この一冊です。 色彩の使い方と主人公の移り変わりがとっても心地よい。わたし自身、カラーセラピストの資格をとるために色彩の勉強をしていたので、色の持つ意味も頭によぎりながら楽しむことができました。 「聖者の直進」では、幸せの結婚を願うサムシングブルーが