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【夜勤明けにごめんね】サプライズで熊本旅行をプレゼントした話①

どんなサプライズにしようか

2023年、肌寒くなった秋頃のこと。
私の恋人の誕生日が近い。
何かサプライズしたいなと思っていた。

「旅行」

これだ。

どういうルートで回ったら良いかな。どうやって向かおうかな。電車かな。フェリーかな。だとしたら料金はどのくらいかな。何時の便にしようかな。どこのホテルに泊まろうかな。泊まるとしたら素泊まりかな、朝食付けようかな。プレゼントは何を渡そうかな。手紙も渡そうかな。書くとしたらどんな内容にしようかな。
こういう旅行の計画を立てている時間が、なにげに好き。

旅行プランが固まった。ホテル、レンタカー、フェリー、ご飯屋さん、いろいろ予約した。あとプレゼントと手紙も準備した。

旅の目的地は、当日になってからのお楽しみ。

旅行当日。
私はレンタカーを借りて、彼を家まで迎えに行った。
(ペーパーだったので、事故りたくなかったので、事前に講習を2回受けました)

ちなみに、彼は夜勤明け。めちゃくちゃ申し訳なかった。一睡もできていないのに、絶対に寝たいだろうに。

彼が助手席に、私が運転席に座って、車の中で目的地を伝えた。
「今から熊本に行きます」
「え、なんで?」
「ワンピース好きでしょ?尾田先生の地元だし。九州におる間に、ワンピース像を見てみたくない?」
彼のキラキラした目を、今でも忘れられない。

当時、私たちは長崎で働いていた。旅行先を熊本にした理由はいくつかある。長崎からのアクセスが良いこと、そして何より、彼の誕生日と重なっていてベストタイミングだったこと。

ずっと昔から、彼はワンピースが大好き。
彼の家には、マンガはもちろん、フィギュアもたくさんある。

あと個人的に、熊本には行きたいなとは思っていた。
小学生のとき、毎年夏になったら家族で阿蘇にキャンプをしに行っていた。
ということもあったので、私にとって懐かしい熊本への旅行でもあった。

レッツドライブ!なんだけど…

この日は絶好の旅行日和。ドライブ日和。
私が運転しているのが、彼にとって新鮮だったらしく、横から写真を撮られた。
おしゃべりしたり、好きな音楽をかけたり、外の景色を眺めたり、既にテンション爆上がり。

そんな中、私は内心焦っていた。

フェリーの出発時間に遅れそうだったのだ。
事前にiphoneのマップで、港までのルートと所要時間を調べたんだけど、フェリーが出発する1時間30分前に出れば間に合うと書かれていた。それなのに、カーナビには「2時間くらいで到着します」って。
ヤバいヤバいヤバい。急ぎたいけど、スピードを出すわけにもいかない。
安全運転で、急いでフェリー乗り場に向かった。どういうこと。

本当にギリッギリでフェリー内に車を停めることができた。

そんなピンチな状況からスタートした熊本旅行。到着するまでの間、軽くご飯を食べたり、オープンデッキに出て海を眺めたりした。雲仙普賢岳って、実際に見てみると結構大きい山なんだなって思った。

フェリーに乗ってから40分後、熊本港に到着。車に乗り込んで、フェリーを後にした。

いざ、麦わら海賊団の銅像巡りへ!

フェリーを下りて、まず向かったのは、宇土市にあるジンベエ像。

向かっている途中、九州育ちの私にとって、ものすごく懐かしくて、分かりやすい看板が目に止まった。
九州のファミレスといえば、そう、ジョイフル。ルートはある程度把握していたけど、道中にジョイフルがあるのは予想外。お腹がすいている。寄らない理由はない。
彼は東京生まれだけど、九州にも縁がある人だったので、ジョイフルにはお世話になったみたい。
駐車場に車を止めて、いざ入店(バック駐車の仕方を分かりやすく解説している動画を何度も見てきたので、実際の駐車は我ながら上手くいった)。

私たちが注文したのは、ハンバーグ定食。白飯と味噌汁。久しぶりに食べたけど、相変わらず美味。ナイフを入れた途端に溢れる肉汁。口に入れた瞬間溢れる肉の旨味。顔がほころんで、自然と笑顔になる。
九州にいたら、絶対に目にするレストランなので、みんなも是非行ってみてほしい。

ジョイフルを出て、車を走らせること10分。ようやく目的地に到着。ジンベエ像とご対面。本当に好きなものを目にすると、人は語彙力が低下するようで。彼は、「ヤバい」とか「かっこいい」とか言いながらジンベエ像を眺めていた。前から、後ろから、下からも。20分くらい見てたんじゃないかな。こんなにジンベエ像に夢中になるとは思っていなかった。
ちなみに、ジンベエ像のすぐそばには長部田海床路(ながべたかいしょうろ)という場所がある。ここは有名なスポットで、タイミングが合えば写真映えする絶景が見られるようで、訪れるなら夕方がいいみたい。私たちは、お昼の潮が引いたタイミングで向かったんだけど、それでもキレイな景色を写真に収めることができた。言葉で表現するのに限界があるので、実際に行ってみて。

「また来るからね」とジンベエ像と約束して、私たちは宇土市を出た。
次の目的地は、御船町。さあ、麦わら海賊団のどの船員に会いに行くでしょうか。

ヨホホホホホホ。

2話に続きます。

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