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米国による大量虐殺、広島長崎への核攻撃を忘れない横須賀反米デモ - 2021年8月8日(日)/神奈川県横須賀市

2021年8月8日(日)、神奈川県横須賀市で行なわれた『8.8米国による大量虐殺、広島長崎への核攻撃を忘れない横須賀反米街宣・デモ』の記録

 アメリカ海軍第7艦隊が司令部を置く横須賀海軍基地がある横須賀市で、新右翼と呼ばれている民族派の人たちが在日米軍に対して年2回、8月と12月に抗議行動を行なっている。
 8月は戦争中にアメリカが広島・長崎に対して使用した原子爆弾に対する抗議で、米国大統領からの謝罪を求め30年以上活動が続けられているという。核兵器の使用は、通常の戦争における攻撃、爆撃という戦争行為などでなく、世界史上最大の大量虐殺、許されないジェノサイドであると彼らは主張する。

 この運動では「原爆投下」という一般的に用いられている言葉ではなく、アメリカの加害性をわかりやすく表す「核攻撃」や「原爆攻撃」というような言葉が使われている。ただし、内容が伝わらないと意味がないという考えもあって、のぼりや横断幕には「原爆投下」の文言も併用されている。

【動画】

8.8米国による大量虐殺、広島長崎への核攻撃を忘れない横須賀反米デモ - 2021.8.8(15分30秒)

【写真】

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 台風の影響で横須賀には直前まで大雨が降っていて、開催が危ぶまれたが、無事に開催できたばかりか、真夏としては珍しい暑すぎないデモ日和となった。そんな雨上がりの京急本線・横須賀中央駅前のYデッキで、デモ出発前には反米集会(街宣)が行われた。
 これまで行われていた室内での集会は、昨年からコロナの影響で横須賀中央駅前で屋外での街宣となった。感染症対策として、参加者全員マスク着用で、スピーチに使用したマイクはその都度アルコールで消毒された。


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 ここでは7名の参加者がマイクを握り、それぞれの思いを言葉にし、強く強く訴えた。
 その中で、今回の集会デモを主催した「横須賀反米デモ実行委員会」の中心的人物として動いていた、統一戦線義勇軍の針谷大輔議長のスピーチを以下に掲載する。


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統一戦線義勇軍 針谷大輔 議長 スピーチ
同志のみなさんの訴えを聞いて、本当にね、8月6日および9日、私も一日本人として、そして我々、この日本という島国に住むすべての人が、昭和20年8月6日および9日、行われた、この日本に住んでいた、広島と長崎にいた方々を一瞬にして、殺戮した、そのような日を忘れてはならないと深くまた思いました。
アメリカはいまだに、この無差別大量虐殺である、核攻撃に対して、謝罪をしていません。ありえませんよ、そんなこと。
戦後76年経って、当時の非を認めるのは、それは本当に平和というものを考えている国家ならば、間違いなく行うべき謝罪となるはずです。ドイツを見てください。いくらでも謝罪します。フランスでもイギリスでも、旧植民地に対して謝罪を今しています。
アメリカはなぜ、たかだか76年前のそのような過ちを謝れないのか。他の国々は、もっと100年以上前のことを謝っている。謝らなければいけないはずの、戦争犯罪である原子爆弾の投下。彼らは投下と言うけど、核を持たない国に対する核攻撃を、なぜにアメリカ大統領が謝らないのか。
そして、なぜに、我々日本人は、彼らに謝らせようとしないんだ。ありえませんよ。私から考えたら。
76年前の8月6日および9日、犠牲になられた方々の、その思い、無念というものを、私たちはせめて、米国大統領から、米国国民からの、謝罪を勝ち取るという形で、表現するしかないんじゃないですか。
あれは戦争犯罪です。完全なる非戦闘員に対する実験的な核攻撃です。広島にウラン、長崎にプルトニウム、どう考えたって効果を見てるじゃないか。それも、原爆を、核攻撃を行うまでの間は、あえてその都市を攻撃しない、空襲をしない。実験のために人を集めてとっておく。こんなことがね、この近代において、そのような計画的な大虐殺が、大殺戮が許されていいわけないんですよ。
私たちは日本人として、当事者だから強く言うけど、私が日本のことじゃなくて、または海外の人間だったとしても、強く抗議します。アメリカは謝るべきだと。世界中の常識ある方々、平和を愛する方々は、私たち日本人と同じように、アメリカは76年前の無差別大量虐殺に対して謝罪せよと、みんな言ってくれると思います。
しかし、いまだにアメリカは謝りません。それだから、日本政府は謝罪を要求しなくちゃいけない。
ありえませんよ、76年前、広島と長崎において、一瞬にして灰となってしまったんですよ。彼らは焼け死んでしまったんですよ。その人たちの思いを我々はどう受け継げばいいんですか。その思いを、彼らの魂を、どうやって、弔ったらいいんですか。
アメリカ大統領の謝罪しかないじゃないですか。76年経とうが、これから100年になろうが、アメリカ大統領が謝罪するまで、この活動は続けなきゃいけないんです。
我々は、この日本に住む日本人、そしてこの日本に住むすべての人は、あの時、犠牲になった人種、国籍関係ない、その人たちの思いを、しっかりと受け継がなきゃいけないんです。私はね、同志たちの訴えを聞いていて強くまた思いました。
ここに、「アメリカによる大虐殺 広島・長崎原爆投下を忘れないぞ!」と書いてある。これは、私たちが三十数年前に、運動をはじめた時、この活動をはじめた時、日本人の中で、謝罪を勝ち取るという右派の運動はまるっきりなかった。仕方なく、日本人の他の方々にも通じるように、原爆投下と書いた。あの当時、核攻撃と書いても誰もわかってくれませんでした。
投下とはなにか、エノラゲイから、その爆撃機が「ただいま投下した」という、一つの戦争的な爆撃行為の一つでしかないんです。あれが投下でなくて、原爆で攻撃、爆弾を落とした、攻撃をした、今風に言えば、核攻撃を行ったということになるわけです。
当時はミサイルがないから、爆撃機による爆撃です。我々は、30年前からこれを使っているんで使っていますが、投下じゃないんですよ。核攻撃を受けて、そしていまだに、その核攻撃に対して、アメリカは謝罪すらしていない。絶対に忘れてはなりません。
そして私たちは、先ほどから何度も言いますが、当時犠牲になった方々、人種国籍関係ない、あらゆる生きるもの、ペットである犬や猫もいたかもしれない。すべてが一瞬にして、アメリカによって殺されたんです。核攻撃によって一瞬にしてやられたんです。
その人たちを、魂を弔うために、米国大統領に謝罪させなきゃなりません。させなきゃならないんです。その思いを強く持っていなきゃならないんですよ。現代を生きる私たち日本人の、この島国に住む人間の使命だと思っています。
先の8月6日、こともあろうに、菅義偉という総理は、まず第一に、原爆の犠牲者に対して、原稿を読むという行為はもってのほかなのに、自分の言葉で語らずに、語ることができず、その原稿すらも間違え。なんなんですか、あれは。なんの思いもない。戦争で犠牲になられた方々に対する思いの一つもないでしょ、あれは。
だから、平気で、コロナ対策にしたって、国民のことはなにも考えずにオリンピックを開催する。これは、大東亜戦争当時や現在でも、中共やアメリカ、その他さまざまな国での侵略性を帯びた国家主導者と変わりませんよ。
あのような行いが、侵略と繋がる、そのような性質なんです。
私たちは、世界の国民と共に、日本人は侵略性を帯びた、そのような指導者と闘っていかなければならないと思います。
我々は、昭和20年8月6日および9日、犠牲になられた方々の、その無念、それを弔うために、米国大統領の謝罪を勝ち取ると共に、世界の平和というものを高々とあげた、日本からそのような、高々と声をあげた発信をしていかなければならないと思います。
そのためにも、広島、長崎で一瞬にして、犠牲になられた方々の思い、忘れずにいこうじゃありませんか。
これから、まだまだ長い闘いとなるでしょう。アメリカ大統領が、広島、長崎の核攻撃に対して謝罪をするまで、このような集会を、また訴えを行っていきたいと思います。
米第7艦隊がそこに存在します。彼らは、なにを言おうが、横田ラプコン、首都の空域を管理したり、日米地位協定、不平等条約で管理されている占領軍ですよ。占領軍に対して、私たちの思いを、シュプレヒコールをもって、強く強く訴えていきたいと思います。
みなさん、本日の街宣はご苦労さまでした。このあとデモで、同じように、みなさんと共に、訴えをしたいと思います。
私の訴えはこれで失礼いたします。


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 ペデストリアンデッキで街宣を終えたのち、参加者は隊列を組み日の丸を先頭に掲げ三崎街道を進む。


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 在日米軍横須賀基地メインゲート前で抗議の声をあげるデモ隊。日本語と英語のシュプレヒコールで訴えを行った。


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 この日、自動小銃で武装した警備兵がエントランス前にいた。例年ここにいる兵士の所持する火器はハンドガンのみだったので驚いてしまったが、どうやらオリンピック開催期間中のため、テロ等の対策で警戒レベルが引き上げられていたようだ。
 こんな街中でアサルトライフル丸出しの兵士を見るとギョッとしてしまうが、ここは日本であり日本ではない米軍基地の敷地内であった。写真には映っていないが手前の警察官のすぐ後ろに黄色い線が引かれている。そこまでが基地なので、当然兵士はその中では銃を持っている。


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 せっかくなので少し寄った写真も載せておく。この警衛の任務に就いている海軍兵士は、デジタルパターン迷彩(AOR2)のユニフォームにリフレクションベストを着用していた。靴はROCKYのS2Vで、裾はブーツにインしていない。
 メインウェポンはM4カービンで、よくみるとハンドガードにピカニティレールが付いているが、細かい型式まではわからない。右肩から3点式スリングで銃口を下向きにぶら下げていて、左手に無線機、右手にコンパクトデジカメを持っている。
 この写真の解像度では判別できないが、右腰のホルスターにはM9と思われる拳銃が収められている。ベレッタもいずれはSIG SAUERの新型拳銃に切り替わってしまう。
 左腰にはタクティカルなマガジンポーチを装備していて、オープントップ式のメインポーチに5.56mm30連マガジンが2本、フラップ式のフロントポーチには9mmマガジンが2本、それぞれ収納されている。


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 横須賀中央駅前を出発した反米デモ隊は、国道16号線に面した米軍基地に抗議し、1kmほどの行進を行って汐入駅前の横須賀芸術劇場前で解散した。


 今後の横須賀反米デモの開催情報が知りたい場合、統一戦線義勇軍の針谷議長のtwitterアカウントをチェックして頂きたい。基本的には毎年8月初旬と12月初旬の週末に集会とデモ行われている。

■針谷大輔
https://twitter.com/giyuugungityou

■針谷大輔の国防塾
https://twitter.com/kokuboujuku


 アメリカによる広島・長崎への核攻撃を糾弾する活動はこれからも続く。

全国各地のデモや抗議などを自腹で記録しています。サポート頂けますと活動資金になります。よろしくお願いします。